思いがけずお家時間が増えているこの頃、視界に入る景色が限られてしまうからこそ美しいものが見たい!と思いますよね。そんな時、美術館のWebサイトにアクセスしてみてはいかがでしょう。美術館にあまり行かれない方やきれいな景色が見たい方、歴史に興味がある方など、アートファン以外の方にも楽しめるWebサイトをご紹介しましょう。
この記事の写真をすべて見る多彩なコンテンツで美術館を楽しむ
美術館のWebサイトと言うと展覧会情報やコレクション、イベントのお知らせなどの紹介が主ですが、今では各館が工夫を凝らし、まるで本や写真集を眺めるように楽しむことができます。今回ご紹介する東京都庭園美術館のWebサイトは、展覧会情報やコレクションの他、過去展にまつわるインタビュー、庭園の写真、Googleストリートビューに公式アプリ…と、多彩なコンテンツで美術館の魅力を堪能できます。まだ行ったことがない方は家に居ながらにして擬似体験を、リピーターの方は思い出に浸ることができる仕立てになっています。
公式アプリであなたもアール・デコ通に
公式アプリはiOSとAndroid対応はもちろん、多言語に対応しています(無料でダウンロードできます)。
内容は、「旧朝香宮邸音声ガイド」、「旧朝香宮邸について」、「探してみよう・みつけてみよう」、「美術館インフォメーション」の4つのメニューがあります。
それぞれさらに項目がわかれ、まるで短編小説を読むように楽しむことができます。例えば音声ガイドは順番に再生するほかに、「リストから選ぶ」「写真から選ぶ」というメニューがあり、リストには美術館のご案内、アール・デコ様式、宮内省内匠寮、基本設計、朝香宮殿下について、妃殿下について、居室の紹介…と詳しくわかれているので、しっかり聴き込んでおくと実際に来館した際には「これがあの…」と感慨もひとしおになること請け合いです。
いずれのメニューも美しい写真とともに説明がほどこされていますので、楽しみながらアール・デコ通になれるかもしれません。
庭園の魅力はリンクもチェック
桜や紅葉の季節も評判ですが、これからの季節は庭園の緑がとても美しい美術館です。自然派の方は庭園の写真を見てほっと一息ついてみては? 風が吹き抜ける芝庭、重要文化財に指定されている茶室「光華(こうか)」を備えた日本庭園、さらに近年完成した西洋庭園と3種類の庭があります。WebサイトからTwitter、Facebook、Instagramにリンクがありますので、日々更新される庭園の様子をチェックするのもいいですね。
思い出をコメントしたり、シェアやリツイートをしてお友達とやりとりをしたり…楽しみ方はいろいろ。
また、歴史がお好きな方には公式アプリの他にも、トップページに「美術館について」、「旧朝香宮邸の歴史を訪ねて」、過去の「対談・インタビュー」といった読み物がおすすめですよ。
今しばらくは美術館も休館ですので、お家で楽しむ方法で満喫しましょう。再び開館した折に本物を見ることを思い、stay at home!
東京都庭園美術館
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