続いて、「未来に復活してほしい名車」ランキングでは、前出のアンケートと同じ車種が並ぶ一方、クルマ好きならではの“通な”車種もランクインした。なおアンケート実施時に対象車種を「現在新車で売られていない車」としており、現行車シリーズの回答は全て現行車シリーズの旧モデルと見なした。
●気になる「復活してほしい名車」の首位は?
実は、復活してほしい名車ランキングでも、1位は日産の「スカイライン(スカイラインGT-Rを含む)」の旧モデルで35票を獲得した。とりわけスカイラインGT-Rの「R32」が支持を得た。
R32は89年発売だ。一度途絶えたスカイラインGT-Rシリーズにあって16年ぶりに復活した、いわばスカイラインGT-R第2世代だ。中古車市場では現在でも高値で取引され、人気は発売から30年たった今なお衰えない。ただし、スカイラインもGT-Rも現行のシリーズであることから、いくら望まれようとも、R32が復活することは現実的には厳しそうだ。
2位はトヨタの「2000GT」で28票を獲得した。67~70年に販売され、その数はわずか337台。映画「007」にも登場し、世界中で“幻の名車”として認知されている。「トヨタが、デザインやコンセプトの同じクルマを復活させることはあり得る。やってほしいし、やったらうまくいくだろう」とは、モータージャーナリストの鈴木さんの弁。回答した20代の男性会社員は、「佇まいが良い」と絶賛していた。
3位は18票で2車種あり、まずは日産「シルビア」。65年に発売され、異性にもてるデートカーとしてもてはやされたが、本格的なスポーツカーとしても使われた。特に88年発売の5代目が人気だ。
もう1車種の3位はマツダの「RX-7」。ロータリーエンジンが搭載されている。もはや国産スポーツカーは不可能だと思われていた78年、衝撃的なデビューを果たした。ロータリーロケットの愛称でファン層を広げた。
5位は、今ではトラック、バスのイメージが強いいすゞ自動車の「117クーペ」で、15票を集めた。68~81年に販売され、洗練された美しいデザインが特徴だ。初期モデルはヤスリやハンダを用いて手作業で造られた。いすゞの熱意が今に伝わる名車だ。
以下はこのようになった。6位日産「フェアレディ(旧モデルのフェアレディZを含む)」とトヨタ「旧モデルのカローラ(カローラレビンを含む)」がそれぞれ14票、8位トヨタ「セリカ(セリカXXを含む)」13票、9位マツダ「コスモ」12票、10位ホンダ「プレリュード」11票。
コスモは、初代の「コスモスポーツ」が世界初の量産ロータリースポーツカーとして有名だ。
プレリュードは78年発売。シルビアやセリカと並び、デートカーとしてもてはやされた。