昭和32年7月21日から24日まで木村伊兵衛は、大阪の日本人というテーマで撮影に出かけている。それは大阪人=大阪商人を撮ることであり、その特色を出そうと薬の問屋街の道修町や丼池筋にある繊維問屋街、通天閣や新世界、道頓堀、心斎橋、戎橋界隈などを精力的に撮り歩いている。また、ファッションショーや天神祭、その境内に出ていた「覗きカラクリ」までとらえている。そのとき撮った写真は天神祭の境内で撮った「覗…
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震災の現場で撮影した家族はなぜ笑顔だったのか 写真家・広川泰士が写した二つの「定点写真」