プロゴルファーの丸山茂樹さんが、今回のサッカーW杯について語る。
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サッカーのカタールワールドカップです。みなさんご存じの通り、日本は決勝トーナメント初戦でクロアチアに負け、惜しくも初のベスト8入りはなりませんでした。
僕はサッカーは素人なんで、どうしてもPKでの決着に違和感を持っちゃいます。前後半15分ずつの延長戦をやるじゃないですか。あのあとにサドンデスの再延長をやるのはどうですかね?
サッカーにはやっぱり体力が必要じゃないですか。我々の世界でもジャック・ニクラス(82)がよく言う「マスターズは体力が勝負を分ける」というのがあるし。サッカー選手には最後までピッチを走りぬいて勝負を決めてほしいというのがあります。
先に1点取ったら勝ち、みたいなのをやったら、盛り上がるんじゃないかなあと思います。モロッコに0−0からのPK戦で負けたスペインを見てても、なんか腑(ふ)に落ちない。でもルールなんだから仕方ないですね。
それにしても日本はグループリーグでドイツに勝ち、スペインに勝って、日本中を大いに盛り上げてくれました。明らかにスキルが上がってるでしょうし、全体的な動きもよくなってるんでしょう。もう素晴らしかったですね。寝不足で一生懸命応援してました。4年後、新たな一歩に期待したいですね。
さて国内男子ツアー最終戦の「日本シリーズJTカップ」(12月1~4日、東京よみうりCC)は、44歳の谷原秀人が昨年に続いて優勝しました。
トップと4打差の5位から出て、前半で三つ伸ばし、14、17番のバーディーで単独トップに立ちました。そして18番の「恐怖のグリーン」で、難しいラインを思い切って打ち、ナイスパー。勝負あった。
マネジメントはもちろん、勝負のかけ方が違いますよね。最後のパットなんかもそうですし、13番のパーセービングパットもそうですけど、あの持って行き方はベテランらしい。最後も一点にきちっと絞って打ってくる。決める勇気ですね。やっぱり勇気がないと絶対にダメですからね。