『紙の月』、『八日目の蝉』といった代表作で知られる角田光代さんの“家庭に潜む究極の心理サスペンス”と賞賛された『坂の途中の家』が、遂に連続ドラマ化されます。
主演は、柴咲コウさんが務めることが決定! 2019年にWOWOWにて放送されます。
柴咲さんの連続ドラマへの主演は大河ドラマ「おんな城主 直虎」以来、2年ぶりとなります。
柴咲さんは本作への出演が決まり「台本を読んだ時、衝撃的に面白く、改めて“普通”とは何だろうということを考えさせられました」と話し、「表面的な幸せではなく、その裏側にある計り知れない家族や子育てと向き合う姿をしっかり表現出来たらと思います」と母親役を楽しんでいるよう。
角田光代さんが綴るリアルな世界観を、連続ドラマ「紙の月」の脚本も手掛けた篠崎絵里子さんが見事に彩りを加え脚本化。さらに、資生堂、LOTTE、FUJIFILM、LAWSONなど数々のCMを手掛け、昨年初の長編映画監督作品となった『おじいちゃん、死んじゃったって。』では世界の映画祭で数々の賞を受賞するなど新進気鋭の映像ディレクターとして最も注目を集める森ガキ侑大が初の連続ドラマ作品を手掛けます。
最前線で戦っている母親達、そしてその周りに生きる人々に対し、“家族愛とは”“母性とは”“生きるとは”という、普遍的だが心に突き刺さるテーマを、投げかけます―─。
2019年春、あなたの人生を彩るヒューマンサスペンスに是非ご期待ください!
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【柴咲コウさんコメント】
台本を読んだ時、衝撃的に面白く、改めて“普通”とは何だろうということを考えさせられました。主人公である山咲里沙子の役柄と私自身の立場は全く違うとはいえ、違う立場であることを色々活用出来たら、と思っています。
立場が違うからこそ、母親役のリアルさや真実味を大切にしたくて、周りの母親たちに話を聞いたり、また無意識に日常生活の中にある母親たちの苦悩を感じるようになりました。表面的な幸せではなく、その裏側にある計り知れない家族や子育てと向き合う姿をしっかり表現出来たらと思います。
日常をテーマにしているドラマでも、ここまで深く踏み込んで描いた作品はなかなかないと思います。そういったテーマや描写を避けることなく、真っ向から丁寧に描いている作品です。生きることは綺麗事だけではないし、公私があって、公である社会との繋がりと逆に、その裏側にある日常生活の積重ねの中で人間というものが形成されていると思います。無意識に生きているけれども、その日々の営みが大切なんだと痛感させられました。多様性を大切にと言われていても、生き辛く狭い世の中だと感じる瞬間がありますが、そういった社会を変えるには一人一人の意識が大切なので、この作品がそのきっかけになることを願っています。
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【角田光代さんコメント】
舞台が家庭と法廷で、動きが少ないので、映像化はむずかしいだろうと思っていました。
なので決まったときは、びっくりしました。
私は篠崎さんの脚本が大好きなので、どんなドラマになっているか楽しみです。小説では描かれていない部分・描けなかった部分が、いちばん期待してしまうポイントです。
柴咲コウさんは芯のとても強い女性というイメージがあります。私の書いた里沙子はすごく弱いので、きっとこの里沙子を柴咲さんが強くしていってくれるに違いないと思っています。
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【篠崎絵里子コメント】
角田光代さんが紡いだこの物語の終盤に、ある情景が描かれています。そこにあったのは『子育て』という密室でもがいている全ての母親への救いでした。小さな命を預かる重圧。善良で無理解な助言。弱った心を刺す正しい言葉。閉塞感。劣等感。自責。子供を愛するが故の母親の苦しみには果てがありません。
彼女たちに必要なのはなにか、夫は、家族は、どう向き合うのか、答えを探す旅です。重いです。けれど、凜とした強さと壊れそうな繊細さを併せ持つ柴咲コウさんをはじめ、魅力的なキャスト・スタッフのおかげで極上のエンタテインメントに仕上がりました。恐れずにまず一話、ご覧いただけたら幸せです。
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【森ガキ侑大コメント】
今回、この角田光代さん原作の「坂の途中の家」を演出するにあたり興奮と緊張が交互におしよせてきます。この今まで描かれてこなかった社会的問題を鋭く描かれている中、自分の経験値だけで演出できるのか日々葛藤でした。
しかし、多くの母親に取材を重ねていっている中、自然とその母親たちに背中をおされていました。
いま、男である自分がこの社会的テーマを演出する意味がある。
そう信じて準備と覚悟ができた瞬間、脚本の篠崎さんがとても繊細に、そして大胆に登場人物の葛藤を表現してくれました。
あとは、自分がスタッフ全員でこの物語を丁寧に丁寧につむいでいき、世の中の母親が子育てに悩み、苦しみ、もがいている現実に正面からぶつかりたいと思いました。
そして、素晴らしすぎるキャストの方々とこの作品を一緒につくれる喜びをおさえきる事ができません。
必ず素晴らしい作品にして世の母親たちを救う事ができればと。
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原作:角田光代「坂の途中の家」(朝日文庫刊)
脚本:篠崎絵里子(『人魚の眠る家』)
監督:森ガキ侑大(『おじいちゃん、死んじゃったって。』)
主演:柴咲コウ ほか
特設サイト:https://www.wowow.co.jp/dramaw/sakaie/
2019年春、WOWOWプライムにて放送
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