これを開発実践して「毎日0.5キロ痩せ、頭が冴え、健康を回復した」著者デイヴ・アスプリーは、現在このプログラムの紹介サイト「ブレットプルーフ・エグゼクティヴ」のCEOとして普及に努めている。
●あらゆる食の研究を反映した最も合理的な方法
理論面としては、著者は多数の研究を参照総合し、最新の知見を反映させている。たとえば、このダイエットの一部は、すでに日本でも流行っているケトン式食事法と同様の原理で組み立てられている。
炭水化物(パンや白米、パスタなど)の摂取を減らして中鎖脂肪酸(MCTオイルなど)を多く摂取することによって、「糖ではなく脂肪を燃やしてエネルギーに変える有益な状態」をつくりだすというものだ。
本書の2週間プログラムでは、炭水化物は毎日30グラム以下(白米でいうとお茶碗半分程度)に抑え、週に1日は100~150グラム程度(お茶碗2~3杯程度)摂ることを推奨している(ただし夜に限る。また、大きく減量したい人は当然、炭水化物を減らすほど効果が出やすい)。
そしてもう一つ著者が重視しているのが断食(ファスティング)だ。一般には1日おきの断食や、朝食抜きで昼過ぎまで食事を摂らない断続的ファスティングの減量効果や集中力増強効果が知られている。だが、ビジネスパーソンがこんなことをしていては、空腹で午前中のパフォーマンスはがた落ちになる。