PowerShot G9 X MarkII
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軽量1.0 型センサー機の画像処理エンジン変更

 パワーショットGシリーズの最下位モデルG9 XがMarkIIにモデルチェンジ。撮影レンズや裏面照射型の総画素数2090万画素のセンサーは基本的に変わっていない。

 MarkII最大の変更点は、画像処理エンジンがDIGIC 7になったことだ。これにより高感度撮影や絞り込んだときの解像感の向上などの画質面と、操作レスポンスならびに手ブレ補正や被写体検出、追尾などの撮影サポート諸機能も含めて性能がアップしている。そして、ついにこのクラスでもカメラ内RAW現像が可能になった。「スマホのカメラを使うのは性に合わないけれど、機能テンコ盛りのゴツくて重たい高級コンパクトは持ち歩きたくない。でも、廉価な機種ではもの足りない」といったユーザーのニーズには合うだろう。Bluetooth(ブルートゥース)で常時接続でき、写真をスマートフォンに転送するときの操作も簡単になった。SNSのヘビーユーザーは写りのよい画像アップが手軽にでき便利だ。

 スマートフォンに食われた後の今のコンパクト機なら、撮影基本性能は十分持ちつつ、これくらい小型のほうが気軽に持ち出しやすい。オフに使うには適している。

絞りによる回折の影響も軽減されるので、最小のf11も安心して使える。画面奥では無理にエッジを立たせた描画だが、それほど目立たない。手前のボトルの解像感は良好。深いピントで被写体のディテールを見せたい近接撮影なども任せられるカメラだ●10.2ミリ時(35ミリ判で28ミリ相当)・AE(絞りf11・60分の1秒)・ISO250・AWB・JPEG

デザイン
内蔵ストロボ周りの小さな文字プリントを見なければ前モデルのG9 Xと見分けがつかない。背面液晶は固定式のため薄く、胸ポケットにも収まりのよい約206グラム

使用感・操作感
基本的に前機種と同じ。右手親指が録画ボタンに触れてしまうことがあるので、ムービーが不要ならばこのボタンは他の機能を割り当てるか無効にしておくとよい

描写性
DIGIC 7搭載によるオートライティングオプティマイザの進化で階調再現性も豊かになり、白トビを起こしにくくなっている。同様にDIGIC 7を搭載するPowerShot G7 X MarkIIと画質面では同等と考えてよい

◆宇佐見 健

●レンズ:10.2~30.6ミリ(35ミリ判換算で28~84ミリ相当)F2.0~4.9。最短撮影距離:ワイド端で5センチ、テレ端で35センチ●撮像素子:有効約2010万画素。1.0型、CMOS●液晶モニター:3.0型、約104万ドット●シャッター:最高1/2000 秒●撮像感度:ISO 125~6400(Pモードで最高1万2800)●動画撮影機能:1920×1080/59.94p/50p/29.97p/23.98p/25p●記録媒体:SD メモリーカード(SDHC/SDXC、UHS-I対応)●ネットワーク等:NFC、IEEE802.11b/g/n●大きさ・重さ:98.0×57.9×31.3ミリ・約206グラム(バッテリーとメモリーカードを含む)●価格:予想税別6万円●URL:http://canon.jp/

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