それじゃあどうすればいいか。地元の神社に行って、「そのうち離れるかもしれないから、その時はよろしくお願いします。今年で最後になるかもしれませんが、これまでお世話になりました」という声かけをしておきましょう。そうやって、あらかじめ「お世話になりました報告」をしておくと、縁が少し薄くなってくれます。

 もう一つのアドバイスは第2のふるさと、別のコミュニティーを持つことです。オススメは、飲み屋さんとかごはん屋さんの常連になって、顔見知りを作ること。「あ、また来たの」と言われるようになれたら、その人たちを通じて、新しい土地との縁ができていくはずだから。なにも遠くまで行かなくても、沿線を変えてみるだけでも大丈夫。住んでいる人の種類が変わって、面白いですよ。

 いずれ家を離れるにしても離れないにしても、どちらにしてもやっておいて損はないかなと思います。

しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気

AERA 2023年1月16日号

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