戦争についての本を探したんですが、息子が戦争の疑問を抱いた当時は5歳か6歳で、その年齢向けの戦争の疑問に答える本がなかった。平和について考える絵本はあるんですが、絵本なので感情に訴えかけるもので、戦争がなぜ始まったのかなどの疑問への明確な答えは書いていない。小学校3~4年生くらいの本はあるんですが。5~6歳向けの本は探しても見つからなかった。

 ようやく見つけた本を私が内容をかみくだきながら説明して読んであげました。それでもすごく難しくて、「誰が始めたの?」「なんで始めたの?」「なんでお口で話し合ってファイトしないの?」などの疑問を消化してあげたかったんですが……。

これから「戦争」をどう伝えていくか

 息子が戦争のことを知りたがっているけど、いい本が見つからないことをインスタグラムのストーリーズにあげたら、コメントをくださった方がいた。“この本がいいよ”とかいう声があったり、戦争が起きると、どれほどの悲しみが生まれるかということを伝えたほうがいいというコメントもいくつかいただきました。

 私が小さい頃何回も見てきたように、息子にも「火垂るの墓」は見てもらいたいとは思っています。今年の夏から「火垂るの墓」がNetflixで配信開始されたので、時間を取って、息子と向き合ってみたいなと思っています。

 戦争という現実に、私から息子に曖昧なことは言いたくないし、知識については、本に載っている以上の余計なことは言いたくない。「なんでお口で話し合わないの?」という息子の疑問には「ママもそう思うよ」と共感して、子どもと向き合って、答えが簡単に見つからないことこそ、話し合うことに意味があると信じたいな。

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