人望がなければ、前後不覚になる資格なし
香川照之だって、そういう頼れる後輩を常に引き連れていたら、あんなスキャンダルを書き立てられることはなかったかもしれません。要は私以上に彼なり彼女なりに心酔していて、面倒をみてくれる人がいれば、こちらに降りかかる火の粉はだいぶ減るのです。せめて、酔ってどうしようもなくなったら、電話して迎えに来てもらえる人がいるだけでもいい。そんな人などいないと言うなら、そもそも見境なく酔うために必要最低限な人望がないため、前後不落になる資格なし、と思っています。
立場上、そういう人を連れて来いと言いづらい場合は、酔った人の相手をするのが仕事、というプロがいる場で飲むことです。友人が女性であれば、女同士でもガールズバーやキャバクラには入れるし、初回料金ならホストクラブもそんなに高くはない。酒癖の悪い友人が、こちらに迷惑をかけてでも酔いたいというのであれば、友人のおごりでホストクラブ巡りでもして、酔った面倒な彼女のことはホストに押し付けて帰りましょう。我々にとって重要なのは、自分をひどく傷つけることなく、荒波のような時代を生き抜くこと。自分の代わりに傷ついてくれるサンドバッグの用意には、知恵を使うべきだと私は思います。