
「コンビニ百里の道をゆく」は、ローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
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高齢化が進む日本。一方で、さまざまな面でIT化も着実に進んでいますね。
高齢の方の中には、「新しい技術は苦手」などと謙遜気味に言う方もいらっしゃいますが、実はスマホやSNSを上手に使いこなし、社会とのつながりを作っておられるなと感じることも多いです。
日本では高齢者人口が2040年にピークを迎えるそうです。いまスマホを使いこなしている70代の方々が90歳になる頃には、テクノロジーへのリテラシーは高いレベルで進み、まさに「1億総デジタル社会」が訪れるでしょう。
そんな中、東京都港区にある新商業施設「TAKANAWA GATEWAY CITY」内に、リアル(人)の温かみとテックの力を融合させた未来コンビニ「Real×Tech LAWSON」1号店として、「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」がオープンしました。
リアルの店員も働いていますが、人工知能やロボットを駆使した新たな「お買い物体験」ができるほか、自動で掃除や調理、商品陳列も行い、省人化にも対応。つまり、人間の温かみとテクノロジーの力を兼ね備えた、未来を見据えた新しい形の店舗なんです。

たとえば、AIカメラによって個々のお客様にあわせた商品を勧めるサイネージ(電子表示)もあります。お弁当を手に取ると、「こういう飲み物も一緒にいかがですか」とか、「サラダも一品、いかがでしょう」などとサイネージからお勧めします。
あるいは、日常の服薬やハウスクリーニングなど、さまざまな相談を、「Pontaよろず相談所」として専門のスタッフが遠隔で接客サービスしたり。
「町にローソンがあれば、たいていのことは解決できるね」と言ってもらえる。お客様と対話しつつ、あらゆる世代が快適に使っていただける。そんな存在にローソンがなっていけたらと思っています。
※AERA 2025年7月28日号
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