
マンガの主人公を見ているような気持ちで楽しむ
チャンネル登録者数は約3万人で、動画本数は100本以上。直近のヒットは、梅村みずほ参院議員と岩屋毅外務大臣の国会質疑での“対決”を取り上げた動画で、48万回再生されている。
Bさんが参政党に魅力を感じたきっかけは、神谷代表の演説動画だ。
「政治家って、わざと一般人に分かりづらく話してるのかなって思うくらい難しい言葉を使うけど、神谷さんは誰にでも分かる言葉でしゃべる。政治家のイメージが変わりました。僕の動画にも、『この動画を見て初めて政治に興味を持ちました』というコメントがたくさん届きます」
動画のコメント欄では、参政党の政策について言及する内容はあまり見かけないという。むしろ支持者たちの中で渦巻いているのは、神谷氏に対する“ワクワク感”なのかもしれない。Bさんが続ける。
「政治家は口先ばかりで期待できないというあきらめが広がり、『何をしてくれるのか』ではなく『どんな人なのか』という人間的な魅力を重視する時代になったと思います。神谷さんの発言は物議を醸すことも多いですが、陰謀論やタブーとされていることでもとりあえず口にする。『次は何を言うんだろう?』と、マンガの主人公を見ているような気持ちで楽しんでいる人も多いんじゃないかな」
Bさんは、参政党を応援する気持ちで、「【衝撃】神谷宗幣が語った“日本人への重大なメッセージ”がこちらです…」「【衝撃】参政党の支持者を“爆増”させる方法が見つかりました…」といった動画を毎日投稿しているが、特定の党や政治家を妄信するのはよくないという思いもあり、熱烈に支持しているわけではないという。参政党の躍進については、「どうなんですかね……」と冷静な反応が返ってきた。
「マイナスイメージにつながる大スクープが出たら、支持者が一気に離れる可能性はあると思います。軽い気持ちで支持しはじめた人たちって、そういうスクープもすぐに信じちゃうだろうから」
(AERA編集部・大谷百合絵)
こちらの記事もおすすめ 【参院選「全選挙区当落予測」つき】参政党は全国で「3」取る可能性も? 鹿児島は「自民」に禍根…「尾辻氏の三女」は競り勝つか