
トランジット(乗り継ぎや燃料補給のため途中の空港に着陸すること)を含めると片道30時間近いフライトでしたが、機内での長い時間そのものも楽しめます。
この旅行の手配も、旅行代理店を通したりパッケージツアーを選んだりすると膨大な金額になるので、友人と相談しながら飛行機もホテルも現地ツアーも自分たちでネット経由で手配しました。
そうするとお安く済みますし、手配をする作業そのものも楽しい体験に。
掃除機も中南米旅行も「私にとって価値ある体験」にお金を出して、大満足したわけです。どういった体験にお金を使うかは人それぞれで判断が違うと思います。
逆算思考
私たちは、ついブランド品や高性能なものであれば大丈夫だと思いがちです。
つまりモノにお金を使おうとしてしまうわけですが、「自分にとって本当に必要な体験は何なのか」を考えてください。
そこから逆算してお金の使い方を決めると幸福度が上がります。
SNSで「スターバックスのコーヒー」などを筆頭に、カフェのドリンクは高い(無駄)という意見を目にします。
これもコーヒー1杯いくら、というモノの値段で考えるのはナンセンスです。
カフェの飲み物を買うことで「居心地のいい空間を体験」または「自宅では味わえないレベルの香り高いコーヒーを飲むという体験」ができます。
そこにお金を払う気持ちがあれば、無駄ではありません。
文/勝間和代

編集/綾小路麗香、伊藤忍
『AERA Money 2025夏号』から抜粋
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