ローラ(写真:REX/アフロ)
ローラ(写真:REX/アフロ)

ハリウッド進出を諦めた理由

 LAへの移住前後でガラっと雰囲気が変わったローラ。アメリカに渡航した当初はハリウッドデビューして話題になったこともあったが、移住後の約10年間は何をしていたのだろうか。

「otona MUSE」(23年11月3日配信)のインタビューでは、海外移住について、うつ状態だった自身の心と体を大切にするためと明かしていた。20年から環境に配慮したライフスタイルブランド「STUDIO R330」を手掛けている話もするなど、マイペースな活動をしていたようだ。ハリウッド映画にも2本、端役で出演したが英語のセリフに苦労して「向いてない」(TBS系「中居正広の金スマSP」20年2月21日放送)と思い、早々に女優としての世界進出は諦めたようだ。

「移住後は仕事をセーブして、YouTubeや環境保護活動をマイペースでやっていました。日本では移住後もCMやたまに特番などに出演していましたが、ほぼ“消えたタレント”状態でした。現在のローラの面影が顔を出し始めたのは22年頃ではないでしょうか。ロスでの食生活について『8割くらいヴィーガン』とテレビ番組で明かしていました。ロスではスーパーでもヴィーガン向けの食べものが多く売られ、さらに調べて実践したところ『心にも優しい』と心境が変化していったと語っていました。一方、日本より進んだロスの状況に感化されて、保護犬、保護の救済プロジェクトを立ち上げたりもしていました。移住して、欧米の価値観に影響されていくなかで、改めて日本の農業について考えるようになったのであれば、ローラ自身の中ではブレていないのかもしれません」(同)

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏はローラに関してこう述べる。

「ローラさんに関しては、元参院議員のガーシーさん(本名・東谷義和)がYouTubeチャンネルでたびたび話題にし、『めっちゃいいヤツ』などと絶賛していたのがとても印象的でした。裏の顔を暴露したり、悪口ばかり言っていたガーシーさんが褒めていたというのは、結果的にかなりのイメージアップにつながった可能性があります。一方、かつてはタメ口キャラに対して批判的な意見もありましたが、多くの先輩芸能人からかわいがられていたところを見ると、やはり人間性が優れているのでしょう。バラエティータレント時代からの同世代の女性ファンもいますし、人柄の良さが相まって、どんな活動をしようとも、今後も存在感を増していきそうです」

 まだまだ影響力は高いローラ。ときには炎上、批判されながらも挑戦する気持ちを持ち続けることで、いつしか大きな成果につながりそうだ。

(丸山ひろし)

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