[撮影:蜷川実花/hair & make up yuka(JOUER)/styling 井元文子 鼓 裕花/costume AYNE TOKYO shushujojo BaA UNOAERRE JAPAN]
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 公開中の映画「君がトクベツ」では誰もが知る国民的アイドルグループ「LiKE LEGEND」(通称・ライクレ)のリーダー・桐ヶ谷皇太を演じた、なにわ男子の大橋和也。撮影の舞台裏や俳優としての思いなどを語った。AERA 2025年6月30日号より。

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──映画「君がトクベツ」は劇中のアイドルグループ、ライクレが主題歌も担当し、ライブシーンやダンスシーンなども見どころの一つとなっている。5人のメンバーはFANTASTICSの木村慧人、M!LKの山中柔太朗、DXTEENの大久保波留、MAZZELのNAOYAといった様々なボーイズグループから集まった。

5人の化学反応起きた

 これは今までにない経験でしたね。やっぱり事務所によって踊り方も全然違うし歌い方も違うんです。みんなバラバラの事務所やからこそのいい化学反応が起きて、5人の足し算じゃなくて掛け算になったと思えました。

 でも最初はみんなで揃って練習する時間が組めなくて、それぞれが動画を見て覚えて、撮影の合間に先生が来てくれてちょこちょこ合わせていくという形での練習だけだったんです。撮影の合間はそんなに時間がないので、ほんまに10分、15分を積み重ねて合わせていったんですけど、ダンスシーンの撮影までに全部カバーできなくて。5人で「これはやばい」と感じて、誰からともなく「やらん?」「うん、やった方がええ、やろやろ」「スタジオとかどうする?」「あ、僕、知ってるから押さえるわ」みたいな感じでダンスシーン撮影の前日、プライベートで自主的に集まって練習しました。「動線、こっちの方が行きやすくない?」とか、伸ばす手の振りも「こう曲げて合わせたらかっこよくない?」とか、それぞれが率先してアイデアを出しながら。この時間があったのとなかったのとでは本番の仕上がりは全然違ったと思う。すごくいい経験になりましたね。

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