
AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年6月23日号では、明光ネットワークジャパンの中野美紀さんと明光義塾の中野聖士さん夫婦について取り上げました。
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夫29歳、妻25歳で結婚。長男(9)、次男(7)、長女(3)の5人家族。
【出会いは?】夫が所属する会社のサッカーチームの試合に妻がマネージャーとして参加。夫は高校時代にブラジルに短期留学するほどの腕前で妻は「うまい人がいるなあ」と思った。
【結婚までの道のりは?】社員旅行先のシンガポールで距離が縮まり、交際に発展。1年後の2012年に婚約し、妻の父の「この年まわりが吉だ!」との判断で2014年に結婚。
【家事や家計の分担は?】平日は保育園送迎をしない方が朝の家事をするなど基本は「できる人ができることをする」。家計は家のローンなどは夫、日用品などは妻。夫のほうが財布のひもが固い。
妻 中野美紀[36]明光ネットワークジャパン デジタルマーケティング部
なかの・みき◆1989年、静岡県生まれ。静岡県立大学国際関係学部を卒業後、11年に株式会社明光ネットワークジャパンに入社。教室長や教室サポート業務を経て、23年から デジタルマーケティング部「コンタクトセンター」チーム所属。コールセンターでの顧客対応などのほか新たなCRM導入に向けてのシステム開発・準備も担当
大学時代に家庭教師をやった経験もあり、教育の世界に飛び込みました。夫と同じく教室運営やサポートが中心ですが、子どもたちの「わからない」に寄り添い、「できた!」の瞬間に立ち会えるのが喜びです。同業者としても夫は子どもたちのモチベーションを上げる動機付けがうまい。南柏教室には「3点から62点」にアップした子もいるんです。
教室は基本業務が13時から22時。子育てをしながらの勤務は厳しいのですが、同じエリアに時短勤務の先輩ママがいたことで復帰するイメージが掴みやすかった。なにより3人の子を育てながら復職できたのは彼が同業だからこそだと思います。産休明けは浦島太郎になる不安が大きいけれど、常に業務の最新の情報を知ることができました。
うちの次男は「今やろうと思ってたのに! 言われたらやる気なくした~」みたいなタイプ。「あ、こういう子は無理強いしない方がいいな」と別のアプローチを考えたりできるところには教室の経験が生かされてるかもしれません。