
Netflixで新たなコメディシリーズ『デスキスゲーム いいキスしないと死んじゃうドラマ』の配信が決定した。企画演出・プロデュースを担当するのは佐久間宣行氏。これまでにNetflixで『トークサバイバー!』『LIGHTHOUSE』『罵倒村』といった話題作を手がけてきた彼が今回、満を持して送り出すのは、デスゲームとキスを融合させた異色の即興ドラマバラエティーだ。
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本作の主演は劇団ひとり。同僚役として声優の宮野真守も出演する。美女たちからの誘惑が次々と襲いかかる謎の世界に放り込まれた芸人たちが、「キスしてしまったら死ぬ」というルールのもと、即興でストーリーを進めていく。最終的には「最高のキス」で物語のフィナーレを迎えることが目標なのだが、ゴールにたどり着くまで出演者は理性と本能の綱引きに耐え続けなければならない。
この奇抜な設定に、既視感を覚える人は少なくないだろう。そう、佐久間氏が長年制作している『ゴッドタン』(テレビ東京)の人気企画「キス我慢選手権」である。台本のない即興ドラマの中で、芸人がいかなる誘惑にも屈せずキスを我慢し続けるあの企画は、バラエティーの歴史に残る伝説的な代物だった。
シンプルな構造の中に、羞恥・欲望・笑い・人間ドラマといった多層的な要素が詰め込まれており、視聴者を笑いと感動の渦に巻き込んだ。『デスキスゲーム』は明らかにその進化版とも言える内容であり、「令和版キス我慢選手権」として期待が高まっている。
リアルな葛藤が見もの
「キス我慢選手権」は、芸人がドラマというフィクションの中でリアルな葛藤にさらされるのが見どころだった。魅力的なヒロインに迫られ、意味不明な展開に巻き込まれながらも、「キスをしてはいけない」という絶対的なルールが彼らを縛る。その中で何を選択し、どう芝居を続けるのか。すべてが芸人本人の判断に委ねられている。笑いを取りたいという芸人としての本能と、男としての衝動がぶつかり合うことで生まれる、ぎこちない演技や照れた表情が視聴者の笑いを誘い、演者の人間味を浮き彫りにしていく。