平日の昼下がり、公園で子どもを遊ばせることができるのは専業主婦だからこそ(photo 写真映像部・松永卓也)

もっと自由に、誇りを持って

 近年、米国では「専業主婦」的な立場の人が、自分のライフステージや関心に応じて呼称を変えています。育児メインなら「Stay-at-home mom」、家事に注力するなら「Homemaker」、今は働いていないけれど将来働く予定なら「Not working at the moment」など、自分で自分のあり方を選び、表現しているのです。

 日本の専業主婦たちも好きなように、自由に、その時々で自分の立場を表現していいと思います。大切なのは「今、自分がやっていること」だけを示すのでなく、自分がやりたいことを表現すること。自分の人生でやりたいこと、これは得意だと自信をもって言えるもの。それを肩書のように言葉にすることで、自分自身のアイデンティティーにつながっていきます。名刺に入れる肩書を考えるように、その時々で自分を表現する。

 呼称はそれぞれ違っていい。もっと自由に呼んでいい。誇りを持っていい。そういう社会にしていかなければいけません。

「専業主婦」という呼称、そろそろもうやめませんか、と言いたいですね。

(構成 AERA編集部・大崎百紀)

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