もう一人即戦力に近い評価の野手だった上田希由翔(明治大ロッテ1位)は開幕スタメンを勝ち取ったものの、結果を残せずに4月24日には登録抹消。ただ二軍では3割近い打率を残しており、ここからの巻き返しに期待だ。また高卒ながら昨年一軍で初ヒットも記録した横山聖哉(上田西→オリックス1位)も今年は二軍で打率1割台と苦しんでいるが、チーム2位の打席数を記録しており、チームの期待の高さは感じられる。何とかここから状態を上げて、一軍昇格を目指したいところだ。

 改めてこうして見てみると、完全な主力として活躍している選手は少ない印象を受ける。もちろん焦りは禁物だが、ドラフト1位で入団した選手でも年々周囲の目は厳しくなっていくだけに、残りのシーズンで1人でも多くの選手が存在感を示してくれることを期待したい。

(文・西尾典文)

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