保険金額にもよるが、学資保険の月々の保険料は2~3万円、子どもが高校や大学に進学する前まで払込期間を設定すると、10〜18年という長い期間になる。払込期間が短くなればそのぶん保険料が高くなることはあるが、契約者と子どもの年齢により異なる。教育費を貯めるのなら、個人向け国債や定期預金など元本割れしないお金の置き場所で確実に貯めることをお勧めするという。
「教育費は必要な時期が決まっていますので、必要な額を計画的に貯めていきましょう。大学進学まで10年以内の方は、表面利率が上がってきた個人向け国債や定期預金で確実に貯めていきます。必要な時期までに十分時間がある人は、教育費の一部を新NISAで運用するのもいいでしょう。ただし、時期によっては大きく下落する場合もありますので、投資はあくまで余裕資金で。いずれにしても保障と貯蓄は別にするほうが効率よくお金は貯められます」(同)
無理に解約はしないで「払い済み保険」
保険期間満了年齢を18歳として、数年前に加入した人のケースでは、月額保険料は2万9140円、支払う保険料の総額は303万9120円、満期保険金は300万と元本割れしていた。
一方で、すでに学資保険に加入している人は、途中で解約をすると受け取る解約返戻金が少ないことから、損をする可能性が高い。
そういう時は、無理に解約はしないで「払い済み保険」にする方法がある。払い済み保険とは、保険料 の支払いを行わず、解約返戻金を保険料に充当して、保障をある程度継続できる制度。「満期学資金」などの金額は減るが、解約しないで保険を続けたい場合に利用できる。一度、保険会社に問い合わせてみよう。
国はこれから多くの少子化対策を講じるとみられる。制度の恩恵を受けるためにも、ニュースには敏感になっておきたい。
