撮影/岡田晃奈
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 著名人に「お金」に対する思いや考え方を聞く不定期シリーズ「私とお金」。第2回は杉村太蔵さん(45)。2005年、26歳で当時史上最年少の国会議員に。議員になる前は、時給800円のビルの清掃バイト中にスカウトされた外資系証券会社に入社し、金融の知識を身につけたという異色のキャリアも持つ。現在は地方の商店街活性化にも取り組んでいるそうです。明るく前向きな杉村さんに、【前編】では、お金に対する意識、投資の経緯などについて、ずばり聞きました。

【図3つ】全世界株式、S&P500、TOPIX「30年の暴落ワースト3」は何%?

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――現在に至るまで、お金に対する意識はどのように変わられましたか。

 実はめちゃくちゃ節約のプロなんです(笑)。いつもどうやったらお金を使わないで生活できるかということを意識しています。現金をほとんど使わず、スマホ決済が中心。買い物は必要な分をまとめて大量に買います。IC決済だと履歴管理もできるし、ポイントも貯まる。節約あってこその資産形成です。

面倒がらずに一度やってみる

 みなさんにお勧めしたいのは専用冷凍庫を買うこと。初期コストは2万~3万円ぐらいかかると思いますが、今後10年間を考えると強烈な設備投資になると思います。食費が高い今だからこそ、こういう投資は大事です。食材は安い時に大量に買ってストックする。浮いたお金を新NISAのつみたて投資枠や成長投資枠にまわせばいい。1カ月30万円消費していた人が3万円削ることができたら、年間36万円ですよ。これは大きい。

 まずは家庭内の支出の見直しをすることです。たぶん10%は削れるはず。1つの項目で削るのではなく、通信費や娯楽費などすべての項目からまんべんなくカットする。無駄な有料アプリを使っていないか、電気代の契約プランはこれでいいのか……。面倒がらずに一度やってみることをお勧めします。

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