昨年、米女子ツアーとの共催で行われたTOTO ジャパンクラシックに勝利して米女子ツアーへの切符を手にした竹田は、この大会で、初日から3日間連続で3アンダー69をマークし2打差の単独トップで最終日を迎えると、8バーディ、ノーボギーのコースレコードに並ぶ8アンダー64と会心のゴルフを展開。後続に6打差をつける独走ぶりでツアー2勝目を飾った。

 スタッツを見るとパッティングにやや難があるが、ショットのスコアに対する貢献度を示すストローク・ゲインド・ティー・トゥ・グリーンは、現地時間21日時点で3位。帰国して臨んだ富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでは、クロスハンドグリップを試すなどパットに悩みを抱えているようだったが、グリーン上のプレーが上り調子になればルーキーシーズンでの快挙も期待できる。直前のJMイーグルLA選手権では11位タイとまずまずのプレーを見せていただけに、今週も竹田から目が離せないだろう。

 古江もこのメジャーでの優勝を狙える選手の一人だ。今季は、HSBC女子世界選手権で2位タイになると、ブルーベイLPGAでは単独3位とトップ3にランクイン。21日現在、バーディ数が120個でトップとなっているほか、フェアウェイキープ率は83.42%で3位とショットの精度の高さが際立っている。

 昨季は、メジャー制覇を成し遂げ、平均ストロークトップに送られる「ベアトロフィー」も日本人として初めて獲得。現在、CMEグローブ ポイントランキングは5位につけるなど、今や世界最高峰ツアーの中心選手として活躍しているだけに、シェブロン選手権では正真正銘、優勝候補の一人として考えて良いだろう。

 そして、今一番勢いに乗っているのが岩井明愛だ。前週のJMイーグルLA選手権では3日目に首位タイに浮上すると、最終日は3アンダー69をマークし単独2位でフィニッシュ。ホンダLPGAタイランドも同じく2位で終えるなど、ここまでルーキーらしからぬ活躍を見せている。

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