
――どう演じたらいいのかわからない。そんなときはどのようにして乗り越えてきたのだろう。
阿部:演技に迷いが生じた際は、共演する方々に素直に聞いてしまいますね。以前、別のドラマに出演させていただいた際も、「この演技、どうしたらいいですかね?」と共演者の方々に聞いていました。逆に、共演者の方々から「阿部ちゃん、この演技どうするの?」と聞いてくださることもある。今回も素晴らしい役者さんに囲まれた現場であり、自分が吸収する絶好のチャンスだと思っています。
わからないことは積極的に聞いていきたいな、と思いますし、今回も多くのことを吸収してクランクアップの日を迎えたいなと思いますね。
共演者の芝居に感動
――「あなたを奪ったその日から」の撮影が進むなか、共演者とのやりとりでとくに印象的だったことは?
阿部:今回、ほとんどの方と初共演になります。先日、共演者のお一人である大森南朋さんとはこんなやりとりがありました。
ある事実を知り、衝撃を受ける表情を長尺で撮っていたのですが、カットがかかるやいなや「こんな事実を知らされたらガビーンという気分だよね」と声を掛けていただいて(笑)。シリアスな展開が続いても、カットがかかると和やかな雰囲気になる。そんな現場です。
また別の日は、撮影現場の空いたスペースにダウンジャケットが山積みになっている、と思ったら突然ガタガタと動き出し、「ええ!」って驚いていたら、じつは筒井道隆さんが休憩中に仮眠を取っていらして(笑)。
共演する方々はみな、一視聴者として、ドラマなどを通して目にしたことのある役者さんばかり。演じる役柄を通して現場で向き合ってみると、その迫力あるお芝居に感動を覚えることすらあります。
――現場で共演者の方々と仲良くするための極意はあるのだろうか。そして今回の役どころについてのSnow Manのメンバーたちの反応は?
阿部:現場で皆さんと仲良くするための方法は「差し入れをする」ですかね。たとえば僕の撮影がワンシーンしかないような日でも、朝早くから現場で準備をしてくださっている皆さんのちょっとした息抜きになればいいな、という気持ちもあります。