メーガンさんがウィリアム皇太子を誘惑?

 そんな状況の中、王室作家のトム・クイ―ン氏による『イエス・マアム:王室の使用人たちの秘密の生活』が2月18日に出版される予定だ。タイム紙に一部が紹介されたものによると、メーガンさんの「ハグ」好きが王室の人たちに不愉快な思いをさせていたことが詳細に記されている。

2025年2月、カナダで開催されたインビクタス・ゲームの車椅子バスケットボール会場に姿をみせたメーガンさん(photo REX/アフロ)

 メーガンさんの「ハグ」好きは有名だ。特にウィリアム皇太子(43)と宮殿などで顔を合わせるたびにハグやチークキスをするため、「まるで2人はいちゃついているみたい」「メーガンは皇太子を誘惑しているように見える」とスタッフたちの間でうわさになっていた。ウィリアム皇太子はそれを極めて不愉快に感じていたと言う。メーガンさんはウィリアム皇太子を本気で誘っているわけではなかったのだろうが、そのような評判は宮殿内の雰囲気を悪くして、兄と弟の確執をさらに深めたのではないかとクイ―ン氏は書いている。

 もともと、イギリスのロイヤルファミリーはあまりハグをしないことで知られている。クイーン氏によると、ウィリアム皇太子だけではなく、チャールズ国王(76)やキャサリン妃(43)などは、メーガンさんがロイヤル入りして間もない頃に、自分とハグをするために小走りで近づいてくるのを見ると、たじろいだという。

わずか682日間のプリンセス

 さらに、メーガンさんに抱きしめられそうになった侍従の一人は、彼女が自分の目を突こうとしたのかと思って、ひるんだとも書かれている。メーガンさんに悪気はなかったのだろうが、これまでの自分の習慣を改め王室のやり方に従おうとする姿勢は見られず、むしろ「王室の人たちは冷たい」と、次第に王室の伝統や習慣を嫌うようになったという。

 ヘンリー王子とメーガンさんの王室離脱は、結婚2年もたたないうちに起きた。わずか682日間のプリンセスだった。

(ジャーナリスト 多賀幹子)

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