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今シーズン最強・最長寒波の影響が残り、10日(月)も、まだ広い範囲で、平年を上回る積雪となっています。11時の積雪は、青森県の酸ケ湯で432センチと平年比約1.3倍、福島県の会津若松は平年比約3.3倍、金沢は平年比4.5倍です。雪崩や屋根から落ちる雪・路面の凍結に注意すると共に、除雪作業はしっかり安全を確認して行ってください。

寒波の影響が残る 平年を大きく上回る積雪が続出

先週、列島に襲来した「今シーズン最強・最長寒波」の影響は、まだ残っています。10日(月)も、日本海側を中心に、平年を大きく上回る積雪となっています。

10日(月)11時の積雪を見ますと、全国で最も多いのは青森県の酸ケ湯で、432センチと平年比約1.3倍です。新潟県や山形県でも3メートルを超えている所があり、新潟県の津南は333センチと平年比約1.5倍、山形県の肘折は310センチと平年比約1.2倍です。

また、関東で最も多いのは、群馬県みなかみ町藤原で、253センチと平年比約1.7倍です。

市街地でも平年を上回る積雪となっていて、福島県の会津若松は95センチと平年比約3.3倍、金沢は27センチと平年比4.5倍、鳥取は23センチと平年比約3.3倍です。彦根では、この時期の平年の積雪深は2センチですが、それを大きく上回り、積雪は17センチまで達し、平年比8.5倍となりました。

10日(月)午後も 積雪が更に増加

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10日(月)午後も、日本海側では、断続的に雪が降るでしょう。雪のピークは過ぎましたが、まだ北陸の山沿いでは、多い所で24時間で50センチ近い雪が降りそうです。

積雪が更に増えますので、雪崩や屋根から落ちる雪に注意が必要です。また、日中、雪が少しとけても、夜は、まだ気温がグッと下がるので、路面が凍結するでしょう。車の運転は、十分お気をつけください。

除雪作業は、慣れていても、必ず2人以上で声を掛け合って、安全を確認しながら行ってください。

思ったよりも雪は重い?

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空から降ってくる雪は、軽そうに思えますが、屋根に積もった雪は、意外と重いので、甘く見てはいけません。100平方メートルの屋根に10センチの雪が積もると、その重さはなんと約1.5トン。これは、力士約10人分に相当する重さなのです。

雪の重みで、屋根への負担が大きくなると、屋根が損傷してしまう恐れがあります。雪がどんどん積もってしまう前に、早めの雪下ろしが必要です。

一階の屋根など、低い屋根に上っていても、転落する危険性がありますので、油断はできません。疲れたら十分に休憩をとって、無理な作業は絶対にやめてください。

雪下ろしの注意点

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屋根に積もった雪は、早めに除雪作業をしたいものです。安全に雪下ろしをするための注意点は、次の3つのことが挙げられます。

(1)雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。

(2)はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。

(3)雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。

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