ドーズ、ランディ・ニューマン「I Love L.A.」カバー収益をLA山火事救援活動に寄付
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 現地時間2025年2月2日に開催された【第67回グラミー賞】のオープニングで、ランディ・ニューマンによる1983年のポップ・クラシック「I Love L.A.」のオールスター・カバーを披露した翌日、ドーズが米LAの山火事救済のために同曲のカバーをリリースした。

 この曲の収益は、レコーディング・アカデミーとMusiCaresのロサンゼルス・ファイア・リリーフ・エフォート・トゥ・サポート・ミュージック・プロフェッショナルズに寄付される。

 バンドは、音楽界最大の夜にニューマンの名曲カバーを披露し、第一対応者や火災の影響を受けたコミュニティを称えた。このパフォーマンスには、ブラッド・ペイズリー(ギター)、ブリタニー・ハワード(ギター)、ジョン・レジェンド(ピアノ)、セント・ヴィンセント(キーボード)、シェリル・クロウ(ベース)といった豪華アーティストがバック・バンドとして参加した。また、歌詞を一部変更し、「立ち直るこの街を見て/消防士たちを見て/かれらのような人々はどこにもいない」と歌った。

 「この瞬間をみんなで追体験し続けられるように、ほんの数日前に録音しました。収益は、LA山火事の被災者を支援するためにMusicares.orgに寄付されます」とバンドはインスタグラムに投稿し、「なんてワイルドな数日間だったのでしょう。一息ついたら、感想をシェアするのが待ちきれません。みんな、愛しています。いつものように、愛とサポートを見せてくれてありがとう。そして、新たにここに来た人たちへ——―ファミリーへようこそ。僕らの結束はかなり固いです。みんながこの曲を気に入ってくれることを願っています」と続けた。

 ドーズは、先週米ロサンゼルスのキア・フォーラムで開催された【FireAid】チャリティー・コンサートで、2011年のシングル「Time Spent in Los Angeles」を披露した。その後、スティーヴン・スティルスとマイク・キャンベルと共にバッファロー・スプリングフィールドの「For What It's Worth」を演奏した。さらに、スティルスの長年の音楽パートナーであるグラハム・ナッシュとともに、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの「Teach Your Children」のカバーに参加した。

 ドーズのシンガー/ギタリストのテイラー・ゴールドスミスと、ドラマーである弟のグリフィン・ゴールドスミスはともに今回の山火事の影響を受けた。テイラーは自宅スタジオとバンドの機材の多くを失い、グリフィンはイートン火災でアルタデナの自宅を焼失した。また、ドーズの元ベーシスト、ワイリー・ゲルバーも自宅を失った。この火災により29人が死亡し、16,000棟の家屋や建造物が焼失した。

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