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今日3日は「立春」で暦の上では春に入りますが、今週は「立春寒波」の襲来となり、九州は明日4日~6日(木)を中心に平野部でも大雪のおそれがあります。今回の寒気は動きが遅く、影響が長引くのが特徴です。積雪や路面の凍結による交通機関への影響、低温による水道管の凍結などに注意・警戒が必要です。

「立春寒波」襲来

今日3日「立春」は、低気圧が発達しながら日本海を東へ進み、西から冬型の気圧配置に変わります。九州は、午後は次第に寒気が流れ込むため、季節風が強まり、夕方から夜は一時雪や冷たい雨が降る所がある見込みです。
そして、明日4日から6日(木)はこの冬一番の強い寒気が西回りで流れ込むため、九州は断続的に雪が降り、大雪のおそれがあります。九州北部や東シナ海側の平野部は広い範囲で積雪する見込みです。

7日(金)頃は寒気のピークはいったん過ぎますが、8日(土)頃はまた一時的に寒気が強まりそうです。週末にかけて寒気が強弱を繰り返して流れ込むため、9日(日)初めにかけて雪が残る所があるでしょう。

今回の寒気は動きが遅く、雪や低温の影響が長引くのが特徴です。特に、明日4日~6日(木)は平野部で大雪のおそれがあります。今日3日のうちに大雪や低温への備えをしておきましょう。

警報級の大雪のおそれも

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明日4日からの48時間に予想される降雪量は、九州の山沿いは20センチ以上になる所があります。九州北部や東シナ海側は平野部でも広い範囲が積雪し、普段あまり雪が積もらない鹿児島県でも積雪する見込みです。その後、6日(木)にかけてさらに降雪量が増えるでしょう。雪が同じ場所で降り続けば、警報級の大雪になるおそれもあります。

今から9年前の2016年1月23日から25日に大寒波が襲来し、九州の平野部でも大雪になった際は、交通機関がまひしたり、スリップや転倒事故が相次ぎました。また、福岡県大牟田市などで凍結による水道管の破裂が相次ぎ、断水するなど、生活への影響が大きくなりました。今回も大雪や水道管の凍結などへの備えが必要です。

慣れない大雪 外出前の注意

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雪道を運転する際は、冬用タイヤやチェーンなど冬道装備をしましょう。時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。
慣れない雪道を歩く際は、荷物はリュックや肩掛けカバンなどにして、両手をあけておきましょう。靴底に溝がついている運動靴や、登山用の靴など滑りにくい靴を選ぶとよいでしょう。
こまめに気象情報や交通情報を確認し、時間に余裕を持った行動を心がけて下さい。

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