この記事の写真をすべて見る

グラベルバイクやその他オフロード走行できる自転車で富士山南麓の林道を巡る新しいサイクリングイベントが、今年5月18日(日)に初開催されます。

- 株式会社テラインコグニタ

「グラベル」とは近年、自転車の新しいキーワードとして注目を浴びている「グラベル」。
「グラベル」とは「砂利道」のことで、自転車文化の原点を思い起こす自転車の新しい遊び方を指しています。その中心にあるのは「グラベルバイク」という、長距離を走れるロードバイクと自由度の高いマウンテンバイクの強みを組み合わせた自転車で、旅行、キャンプやその他アウトドア活動との相性が良いことから、ここ数年で大きな広がりを見せています。

国内最大のグラベルイベント、「ニセコグラベル」の様子
日本における「グラベル」の現状発祥の地である米国に続いて、日本にも定着しつつあります。国内でもっとも大きなグラベルイベントは、2020年から北海道ニセコ町で行われている「ニセコグラベル」です。毎年2回ほど、500名前後のサイクリストが北の大地に集まり、北海道ニセコ町周辺の未舗装路を繋げる60kmから125kmのいくつかの特設コースを駆け抜けます。他にも、宮城県で2023年に発足した「グラベルクラシックやくらい」や、昨年から長野県で行われる「白馬グラベルミーティング」など、100名規模を超えるイベントは近年、全国各地で立ち上がっています。

一方で、広大な土地が広がるアメリカやヨーロッパとは異なり、日本のサイクリストにとっては、活動の場をどう確保するかが大きな課題となっています。日本の場合、未舗装路といえば、農道や林道がほとんどですが、多くの場合地域との調整が必要で、気軽に楽しめる環境が整っていないことも現状です。
2024年12月に開催された試走会の写真。こちらの絶景はショート・ロングコースともに、スタートしてすぐのところ。
「富士グラベル supported by Panaracer」背景日本のシンボルである富士山の南麓では林業が盛んで、多くの林道が存在しています。中には、自由に走行できる路線や、許可申請手続きが必要な路線、ゲートが閉まっている路線など、扱いは様々ですが、関東圏からも関西圏からも日帰りでアクセスでき、グラベル走行に最適なフィールドが整っています。

林道の管理者である富士市の後援のもと、この富士山南麓で26kmのショートコースと66kmのロングコースを構成し、2025年5月18日(日)に「富士グラベル supported by Panaracer」を開催します。会場は家族連れに大人気な「富士山こどもの国」で、本イベントの他にも、出店イベントや地域団体、事業者との連携を図り、家族で楽しめるコンテンツを組み合わせる予定です。また、5月といえば新茶の季節で、コース上のエイドステーションで地域の美味しいお茶や食材を参加者に振舞います。「グラベル」の楽しさに触れる本格的なイベントでありつつ、初心者でも参加しやすいイベントとして間口を広げることが「富士グラベル」の趣旨のひとつです。
試走会の様子(岩倉地区)試走会の様子(第1エイドの手前)昨年12月に行われた地域・自転車関連事業者の意見交換会
概要名称:富士グラベル supported by Panaracer
主催:株式会社テラインコグニタ
共催:TRYCLE合同会社
協賛:パナレーサー株式会社
後援:富士市(予定)
日程:5月18日(日)
会場:富士山こどもの国

公式ホームページ:fujigravel.com
コース
距離
獲得標高
定員
参加料

ショートコース
約26km
500m
50名
6,000円

ロングコース
約66km
1700m
100名
11,000円

主催者のことば主催者のトムと田渕((C) Bicycle Club)
株式会社テラインコグニタ代表 ボシス・トム

弊社は通常、同じ自転車とはいえ、サイクリングアプリの開発や、サイクリングツアーの実施という地域密着性のない事業を展開していますが、拠点は静岡県富士市にあるので、地元でこのようなイベントの立ち上げに関わらせて頂けることをとても嬉しく思います。
近年、グラベルバイクでツアーに参加される方も増えていますが、楽しめる場がまだ限られているので、この富士グラベルを通じて、少しでもハードルを下げることに寄与できればという気持ちで取り組んでおります。
とにかく無事に終えることが第一回の目標ですが、環境の良さからしても、立地からしても、非常に大きなポテンシャルを秘めていると確信しています。1万人近くのサイクリストがロードバイクで「Mt.富士ヒルクライム」に挑戦しているように、ゆくゆくは全国のグラベルバイク保持者が「富士グラベル」に集まる外せないイベントに育てていけるのではないかと思いますので、皆さんのご参加をお待ちしております!

・社名:株式会社テラインコグニタ
・本社所在地:静岡県富士市
・代表取締役社長:ボシス・トム
・事業内容:サイクリングツアーの開催・サイクリングアプリの開発
・会社URL:https://cyclingfriends.co/
・公式SNS:TwitterInstagramFacebookYoutube

TRYCLE合同会社代表 田渕君幸

弊社の理念は 「自転車のソフトを創る」 ことです。自転車は、サイクリング・レース・グラベルライドなど、多様な楽しみ方ができる数少ないスポーツの一つです。私たちは、単なる「モノ」としての自転車を提供するだけでなく、その遊び方や楽しみ方、すなわち 「ソフト」 を提案することを目指しています。
現在、日本のグラベルバイク市場にとって大きな課題となっているのは、活動の場の確保です。
グラベルバイクの魅力を最大限に引き出すためには 未舗装路(グラベル)でのライド が不可欠ですが、現状では適した場所が少なく、情報も限られています。多くのライダーが 「自転車(ハード)は持っているが、遊ぶ場所がない」 という状況に直面しています。
より多くの人にグラベルバイクの楽しさを体験していただくために、弊社は 「富士グラベル」 という企画に携わることとなりました。グラベルライド未経験の方も、自然豊かな環境の中で、新たな自転車の魅力を発見できる絶好の機会です。「グラベルバイクで未舗装路を走ったことがない」 という方も、ぜひ「富士グラベル」に足を運び、その魅力を体感してください。
TRYCLE合同会社は、今後も自転車の楽しみ方を広げる「ソフト」の提案を続けてまいります。

・社名:TRYCLE合同会社
・本社所在地:東京都稲城市
・代表社員:田渕君幸、橋本規行
・事業内容:ショップ運営等
・会社URL:https://trycle.net
パナレーサー株式会社についてパナレーサーは兵庫県丹波市に本社工場を構える、創業70 年を超える自転車用タイヤ・チューブの専業メーカーです。長い歴史の中で数々の製品を送り出し、自転車競技でのビッグタイトル獲得をサポートしてきました。昨今盛り上がっているグラベルシーンに向けては、いち早くグラベルロード向けタイヤ「GRAVELKING」を2014 年に発売し、世界のグラベルタイヤ市場をけん引し、トップクラスのシェアを誇るほどの人気を博しています。
「GRAVELKING」10周年となる2024年3月には、大きく移り変わるグラベルマーケットに対応し全面リニューアルしました。
パナレーサーでは自転車の楽しみ方をより広めるため、全国各地でライドイベントを主催・協賛することで日本国内のグラベル文化の発展に貢献しています。

パナレーサー株式会社代表取締役社長 大和竜一のコメント
海外でのグラベルライドの黎明期より専用タイヤの開発に着手してきた弊社は、日本のグラベルライドの発展を通じた地方創生に、日本各地で広く御協力させていただいております。なかでも、『富士グラベル』の開催については大変期待しておりました。関東圏からも、中部・関西圏からも比較的近くに位置する富士市を拠点に、また日本のシンボルである富士山をバックに、その裾野、林道をライドできる絶好の機会です。今後国内グラベルライドの大きな柱になってくるイベントであると思います。この機会にぜひ、安全に楽しんでご参加いただけたら幸いです。

パナレーサー株式会社概要
・社名:パナレーサー株式会社
・本社所在地:兵庫県丹波市
・代表取締役社長:大和 竜一
・事業内容:自転車用タイヤ・チューブの製造・販売
・会社URL:https://panaracer.com
・公式SNS:TwitterInstagram

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼