濃い英語が身につく
その後日本に戻ってきたのはコロナのとき。時間ができたので動画配信を始めてバズり、フォロワーから勧められた英語のスタンダップコメディーを始めた。それから2年。この店では1時間のひとり舞台を定期的に演じるなど、スター演者のひとりとなっている。
この日の10分ちょっとのステージでも、白馬(長野県)がオーストラリアになっていた話や、自身の身の上でもある「ハーフ」についてなど、いきつく暇もなくおしゃべりが進み、会場中で時間を忘れて笑った。
「スラングとか欧米の文化とか、エッジの立った内容が出てくるので、見に来た人は濃い英語が身につきますよね。最近は同時通訳アプリを手に聞いている人もいるし、英語が苦手な人も楽しめますよ」(コリンズさん)
英語の上達はもちろん、世界の人と同じネタで笑い合う。グローバル時代の新しいお笑いに、まず注目したい。(ライター・福光恵)
※AERA 2025年2月3日号