帰省する家族を迎える側からも、負担を感じている様子がうかがえました。

「娘息子家族が帰省してくれることに対して気持ちはいつでも歓迎だが、高齢で病気もあり、思うようにもてなしが出来ない事が少し心理的な負担になっている。息子の妻さん、孫達だけで泊まりに来ても、セパレート帰省もそれぞれが良ければ歓迎です」(70代、女性)

「帰省する方はいいかもですが、迎える方は大きな負担です!」(70代、女性)
 

さまざまな帰省の形が

 実際に家族全員では帰省しない形を選んでいる方も、少なくないようです。

「年末年始はもとより、お盆など帰省するときは、ずっと以前から私と子供、その後私だけ自分の実家に帰省しています。主人は自宅でのんびり出来るし、私も実家の家族も気兼ねなく過ごせています。」(60代、女性)

「うちは、子供だけ実家に遊びに行かせて、夫婦で自宅でのんびりしたりします。」(40代、女性)

「実家の両親が疲れるので、一斉に集まるのではなくそれぞれ時期をずらして欲しいと要望がありました。」(50代、女性)
 

 年末年始に家族が一緒に過ごさないことに対して、「さびしい」という声はあり、そして「デメリット」を懸念する意見もありました。

「昭和生まれの私にとって、年末年始は家族みんなで父の実家に帰省することが一大イベントだったので、セパレート帰省は寂しい気もします。」(40代、女性)

「セパレート帰省は、お互い楽ではあるが親が高齢になるとそれぞれの状況がわかりにくいと感じました。」(40代、女性)

「そういうご家庭もあるでしょうが、私は家族揃って帰省してほしい。義理の息子や娘と親しくなる機会です。義理であるからこそ交流してお互いの理解を深めたい」(60代、女性)
 

 ふだん会わない家族、親戚が集まる機会に、みんなでさまざまな意見を出し合ってみたらいかがでしょうか。

(AERA dot.編集部)

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