新宿の伊勢丹はOK、池袋の東武はNG?
同20日にAERA dot.が配信した記事<「ロックTシャツ論争」に荻野目洋子参戦で再燃 40代女性は「着たいけどママ友の前では…」と悩み>では、ロックTを着ることに恥ずかしさを感じる女性たちのリアルな声を紹介している。
「新宿の伊勢丹には着て行けないけど、池袋の東武百貨店になら行けるかな?」(40代)
「お寺が経営母体の幼稚園に子どもが通っているので、保護者の送り迎えファッションは清楚系というか、どこかにリボンやフリルがある装い。そのため、ロックTシャツは着て行きません。着ている方も見かけたことはありません」(40代)
ネガティブなイメージを持たれがちなロックTだが、そこに可能性を見いだしたのが、レコード会社大手のユニバーサルミュージックだ。
同社はアパレルブランド「U/MUSIC」を立ち上げ、ライセンス事業や商品企画を請け負うグループ会社「BRAVADO」が契約するアーティストのCDジャケットやツアーロゴをモチーフにした商品を展開する。来春発売のファーストコレクションは、ロックをテーマに、Black SabbathやLady Gagaなど約10組のミュージシャンに関連したTシャツやスウェットを用意している。
BRAVADO事業部長の堀内伸彦さんによると、近年はアーティストのファンでなくとも「ビジュアルがかっこいいから」という理由でロックTを買う人が増え、ヴィンテージ品が数十万円で取引されるほど、“音楽×ファッション”市場は過熱しているという。
一方、世間では、「ロックTは普段着には適さない」という見方も根強い。堀内さんは、従来のロックTが抱える問題について、こう指摘する。