JR那須塩原駅前で集まった人びとと交流するご一家。愛子さまは、2990円と手ごろな値段だが機能性の高い紺色のバッグを手に提げて=2024年9月12日、栃木県、地元の奉迎者提供

 かつて小学生のころに、ご静養先でハイブランドのバッグを持たれたこともあり、高校生のころまでは“皇室御用達”とも言われる仕立ての良いブランド服がメインだった。

 しかし、特にここ1、2年は、愛子さま自身がお手頃な価格帯の装いを自然体で楽しんでいらっしゃる場面を、一般の人たちも目にする機会が増えている。

 それには、愛子さまの立ち位置が変化したことも関係しているようだ。

「成年皇族となった愛子さまは、存在感も増しましたが、同時に周囲にもさまざまに配慮をすることが求められるお立場になりました。というのも、世間には若い人に対して『質素であることが美徳』と考える傾向がいまだにあるからです」

 もちろん安くて大胆なデザインを楽しむのも若さの特権。愛子さまは皇室という特殊な環境にありながらも値段にとらわれず、ときにはファストファッションに身を包み、公務でも可愛らしい小物やジュエリーなど等身大のお洒落を楽しまれている。そして、そうした姿を、ご両親もほほえましく見守っていらっしゃるのではないか、と石原さんは言う。

 自然体の可憐さと同時に、慎ましさを感じさせる愛子さまの装い。そうした姿も愛子さまの魅力なのかもしれない。

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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