ただ、成功するには、適正な価格で購入し、リフォームに費用をかけすぎないことが鍵となる。

 最低限の投資で、魅力的な物件にリフォームして入居者が決まり、良い利回りで資産運用しているケースを紹介する。

 1つ目は、宮城県南部にある築年数47年の5LDKの物件。大きかった1部屋を2部屋に分割し、改装してデザイン性を重視した。リフォーム工事費は350万円。物件の購入費170万円と合わせると、トータル投資額は520万円。家賃6万8000円で入居者が決まり、利回りは15.7%とかなり高い。

賃料アップが期待できる

「ここの物件はなんといっても、車が3台止められる庭が魅力でした。本当は、もっと駐車スペースを拡張できる広さがありましたが、大木の根が多くあり、撤去するための費用がかかるので、そのままにして入居の募集をはじめました。1カ月後に、地元の土木会社から社宅として借りたいという申し込みがあり入居が決まりました」(大さん)

 土木会社から庭の整備をしたいという申し出があったため承諾し、6台分の駐車スペースがつくられたという。地方の物件はこのように駐車スペースが広げやすく、それにより今後の賃料アップが期待できるのも強みだ。

リフォーム工事前の宮城県南部の物件
リフォーム工事後の宮城県南部の物件

 2つ目は、愛媛県新居浜にある最寄り駅から徒歩10分の築年数38年、駐車場が1台分付きの4DKの物件。購入費は350万円で、リフォーム工事費は253万円。トータル投資額は603万円。入居者は募集後2週間で決まった。「このエリアでは募集をかけるとすぐに入居者が決まります」(大熊さん)。家賃は6万3000円で、利回りは12.5%だ。ポイントは、初期投資額の低さ。

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実家が空き家ならチャンス!?