※写真はイメージです(gettyimages)
この記事の写真をすべて見る

純利益は赤字寸前!?ベースアップが利益を圧迫?

 スノーピークは、1958年に新潟県で金物問屋として創業。その後、国内有数のアウトドア総合メーカーに成長し、近年はコロナ禍での3密回避から起きたアウトドアブームで高い注目を集めました。

 損益計算書をみると、コロナが流行した2020~2022年にかけて、同社の売上は1.8倍に拡大。ところが当期(2023年12月期)の売上は、前期から16.4%減の257億円と、運動量が一昨年並みまで低下しています。

(画像:『100分でわかる! 決算書「分析」超入門 2025』)

 決算説明資料で国内売上の推移を確認すると、月商は2022年7月から前期を下回り始め、2023年は1月を除いて軒並み低下しています。ここから、アウトドアブームにより高まったキャンプ用品特需の反動減が、2022年の夏頃から訪れていたことが読み取れます。

次のページ