リンキン・パークが、記念すべき週を始めようとしているようだ。現地時間11月15日、バンドはニュー・アルバム『フロム・ゼロ』をリリースする。これは、2017年にリード・ボーカルのチェスター・ベニントンが亡くなって以来、初めてのアルバムとなる。さらに、2025年に大規模な公演を行うことも予告しているようだ。
現地時間11月12日、北米、ヨーロッパ、イギリス各地の会場が一斉に投稿したSNSの投稿によれば、「カウンティング・フロム・ゼロ」というバナーがそれぞれのアリーナやスタジアムのどこかに掲示されているようだ。これらのバナーにはバンド名は明記されていないものの、リンキン・パークの新作アルバムのタイトルに関連するものと考えられる。
それら会場の中には、英ロンドンの伝説的なウェンブリー・スタジアム、カナダ・トロントのスコシアバンク・アリーナ、独フランクフルトにあるドイチェ・バンク・パルクが含まれている。投稿内容から判断すると、ツアー発表はグリニッジ標準時11月14日の12時(日本時間14日21時)に行われる予定のようだ。
米ビルボードはリンキン・パークの広報担当者に確認を依頼している。
9月には、7年間の活動休止を経て、バンドはカムバック・シングル「The Emptiness Machine」をリリースし、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で最高21位、英シングル・チャートで4位にチャートインした。この新しいバンド編成では、コリン・ブリテンがボーカルとドラムを担当し、デッド・サラのエミリー・アームストロングも共同リード・ボーカルとして加わっている。
ベニントンの死後の2017年10月に追悼コンサートが開催され、その後メンバーは長期の休止期間に入った。リンキン・パークの共同創設者マイク・シノダは、2018年にソロ・アルバム『ポスト・トラウマティック』をリリースし、ワールドツアーを行った。
バンドが今年9月11日に米ロサンゼルスのザ・フォーラムでベニントンの死後初めて公開公演を行った。当時シノダは再結成の感情的な意義について語り、「これは過去を消し去るものではなく、新しい章を未来に向けて始めることだ」と述べた。
リンキン・パークは現在【フロム・ゼロ・ワールド・ツアー2024】を行われており、最近は英ロンドンのO2アリーナで2公演を開催し、フランス、ドイツ、コロンビア、韓国でも公演を開催した。現在バンドは、今週末のアルバム・リリースに向け、ブラジル・サンパウロで2公演に備えている。
今年9月、リンキン・パークは米ビルボード誌のインタビューで、新しい音楽を作ることへの不安を和らげるため復帰を内密にしたと述べていた。シノダは「自然と焦点が定まっていきました。エミリーやコリンの場合でも、“リンキン・パークのセッションをやっているから参加して”とは言いませんでした。“曲を書くから”とだけ言いました」と明かした。
エミリー・アームストロングはバンドに加わったときの経験について、「少なくとも3日間はふわふわと浮いていたような気持ちで、地上に戻ってきた時にすべてが変わっていました。自分の人生が良い意味で変わろうとしていることを知っていました。私は夢の国に戻ってきたんです。」と述べた。