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結局「ベタが最強」「アホが才能」

 僕ら漫才師は日々、「面白い漫才とはどういうものか」を考えています。

 漫才も多様化が進んでいて、どんどん新しいものが出てきていますが、結局、僕は「ベタ」が最強だし、「アホ」であることが自分の才能やと思っています。

 僕は中の中レベルの中学・高校を、定期テスト前に付け焼き刃で勉強することでなんとか進級して、卒業しました。大学には行かずに板前修業を始めたころに、友だちに誘われて芸人になりました。要はあまり学がない人間なんです。

 だから、そもそも「賢いお笑い」は僕にはできません。だから、このアホさ加減を1つの才能やと思って、万人受けを狙っています。

 ときにはニッチなお笑い──たとえば僕の大好きな『ジョジョの奇妙な冒険』の名ゼリフをボケに入れるとか、やってみたいと思うこともありますけど、「ジョジョ」好きの人にしかウケないとわかっているので、やりません。

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