AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年11月18日号では、夫婦でケアファインダーを創業したモス恵さんとモス・トレバーさん夫婦について取り上げました。
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妻33歳、夫29歳で結婚。娘(11)、息子(6)と4人で暮らす
【出会いは?】ロンドンのポートベローマーケット。留学中だった妻が友人とレコードを見ていたところ、夫が「今、何時かわかる?」と日本語で声をかけた。
【結婚までの道のりは?】1年半の遠距離恋愛を経て、3カ月英国で共に暮らす。その後、3カ国を旅行し、日本へ。6年ほどそれぞれがキャリアを積み、結婚に至る。
【家事や家計の分担は?】お互い得意な家事を中心に、臨機応変に分担。家計は大体一緒。
妻 モス恵[48]ケアファインダー 代表取締役社長・共同創業者
もす・めぐみ◆1975年、滋賀県生まれ。英国に留学しファッションを学ぶ。日本に戻りソニーグループで10年間働く。この間に青山学院大学卒業。ケアファインダーを創業し、ベビーシッター、英語シッターなどを探せるサービスを提供
日本に戻って働くうちにビジネスが面白くなり、経済を学ぶため夜間の大学へ。くじけそうなときは、トレバーが「今やらないでどうすんの」と背中を押してくれたから続けられた。トレバーも頑張り屋で、どんどん転職して金融業界に入ったから、見ていると「私も頑張らなきゃ」となる。お互いに切磋琢磨できるベストフレンドでもあり、いい結婚相手だなと思います。
以前のビジネスも好きでしたがすごく忙しくて、子どもを持ちながら働くのは難しかった。そこでベビーシッターを探しましたが当時はとても少なかったので、自分たちで始めることにしました。最初の頃は私たちのような国際結婚や外国人のお客さんが多かったけれど、いまは英語教育のために利用するおうちのほうが多いです。
家事は完璧を目指さない。ご飯の時間は必ず子どもと一緒に食べますが、忙しければ外食したり買ってきたり。今何が大事かを考えて他は後まわし。でも子どもも何でも話すし仲が良い。いい家族です。