お笑い評論家のラリー遠田氏は大久保の持つポテンシャルについてこう語る。
「大久保さんは幼なじみの光浦靖子さんとコンビを組んでいますが、最初の頃は光浦さんの方が単独でテレビに出る機会が多く、大久保さんは目立たない地味な存在でした。『めちゃイケ』でも光浦さんは初めからレギュラーでしたが、大久保さんが正式なレギュラーになったのは少し後のこと。大久保さんが本格的に世間から注目されるようになったのは『めちゃイケ』が終わってからでしょう。知性と品の良さを漂わせる下ネタキャラが評判になって大ブレークし、2013年には初の冠番組『大久保じゃあナイト』(TBS系)が始まり、年末には『NHK紅白歌合戦』にもゲスト出演を果たしました。長年にわたって芸人と兼業で一般企業での仕事も続けてきたからこそ、大久保さんには庶民感覚があり、それが親しみやすさをかもし出しているのでしょう」
誠実に期待に応えようとする真面目な姿勢こそ、大久保の「最大の武器」なのかもしれない。(丸山ひろし)