バラク・オバマ元米大統領、デトロイト集会でエミネムの紹介を受けて「Lose Yourself」をラップ
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 現地時間2024年10月22日の夜、米大統領選挙に向けて民主党候補のカマラ・ハリスとティム・ウォルズが、米ミシガン州デトロイトで行った集会にエミネムとバラク・オバマ元米大統領が登場した。

 米デトロイト出身のエミネムは、オバマ元米大統領を紹介するためにステージに上がると、大歓声をあげる観衆に「今夜は、いくつかの理由があってこの場にやってきました。ご存じのように、デトロイトと故郷のミシガン州は自分にとって特別な場所です。今回の選挙では、これまで以上に我々の州に注目が集まっており、それぞれの声を使うことが重要です。だからこそ、皆さんに投票に行くよう呼びかけています」と語った。

 エミネムはさらに、「自分の意見を表明することを恐れるべきではないと思います。意見を述べたら報復を受けるのではないか、何をされるのか心配するようなアメリカは、誰も望んでいません。ハリス副大統領は、この自由を含む多くの権利が守られ、維持される未来を支持していると思います」と話した。

 続いて、オバマ元米大統領がステージに上がると、「たくさんの集会を行ってきたので、普段は緊張しないですが、エミネムの後に登壇するとなると、いつもとは違う感覚ですね」と聴衆に向けて述べた。

 そして、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”を制したエミネムの代表曲「Lose Yourself」のオープニングを引用し、自身の「手のひらは汗ばみ、膝はガクガク/腕は重く、セーターにはもうゲロがついてる/母さんのスパゲッティ/緊張しているけれど、表面上はもう落ち着いている」と冗談交じりにラップした。耳をつんざくような歓声の後、オバマ元米大統領は「エミネムがパフォーマンスしている時に、自分がサプライズで出てくるのかと思ったよ」とさらにジョークを飛ばし、会場を沸かせた。