フリーアナウンサーの川田裕美さん(撮影/写真部・東川哲也)
フリーアナウンサーの川田裕美さん(撮影/写真部・東川哲也)
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 15日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ・毎週火曜午後8時)は「秋の爆笑! さんま御殿 イケおじ VS 超辛口女子 仁義なき大阪バトル祭」と題して、豪華面々がトークバトル! ゲストは、イケおじ軍団として、小野伸二、鏡優翔、狩野英孝、川崎麻世、近藤真彦、錦鯉、藤波朱理、ヒロミ、谷中敦、小池徹平、後藤輝基、Shigekix、橋下徹、兵動大樹、藤原丈一郎、松岡充、小宮浩信。超辛口女子軍団は、大沢あかね、黒谷友香、信子、藤本美貴、みちょぱ、ゆうちゃみ/akane、川田裕美、peco、萬田久子、山本彩、いとうあさこ、黒沢かずこ。そんな超辛口ゲストのひとり、川田裕美の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2021年12月24日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 ビジネス書『ゆるめる準備』ーータイトルだけ見ると、仕事にプライベートにがんばりすぎず、適度に力を抜いて生きることを勧める本だと思われるかもしれない。しかし同書の著者、フリーアナウンサーの川田裕美さんは言う。

「ゆるめる、というのはお休みするという意味ではないんです。もちろん、だらけるという意味でもなくて、“きりっ”とお仕事に臨むために必要な準備です。自分のなかにあるギアをゆるめるイメージで、そうしておくと思ってもみなかった発想が出てきたり、周囲の人とのコミュニケーションが円滑になったりします。私は“きりっ”と“ゆるめる”のメリハリを大事にしていますね」

 川田さんといえば、MCアシスタントとして番組を進行し情報をわかりやすく視聴者に伝える仕事ぶりが評価される一方、バラエティ番組に出演しユニークな一面を見せている。どの番組を見るか、どんな顔を見ているかで、視聴者が持つイメージも異なる。

 同書では愚直なほどの努力を重ね、背筋を伸ばして仕事に取り組むという、新たな一面をうかがい知ることができた。

「自分自身が思っているセルフイメージと、ほかの人から見た自分のイメージに違いがあることがすごくイヤな時期が私にもありました」

 これは多くの人が共感するのではないか。川田さんは10代のときから悩んできたが、その後アナウンサーという職業を志し、就職活動中に自身を見つめ直し、アナウンサーとして仕事をはじめてからも悩んだりつまずいたりしながら、自身のスタイルを確立してきた。

「だから現在は、どちらの面もあっていいんだと思えるようになりました。いろんな人からそれぞれ違うことを言われても、自分には二面どころか三面も四面もあるんだ!と、うれしいこととして受け取っています。それが自分の自信にもなっていますね」

 落ち込んだときの回復法もまた、“川田流”である。

「周りに相談したり、自分自身としっかり向き合って考えを掘り下げたり、みなさんそれぞれのやり方があると思いますが、私の場合は、自分を幽体離脱させるんです。もちろん本当にそういうことができるという意味ではないですよ。自分から自分をふわっと抜け出させて、遠くから俯瞰で見てみるんです」

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キャスターから「また一緒に仕事がしたい」といわれる理由