電動アシスト自転車業界の関係者に尋ねると、「モーターの出力や型をみる限り、基準を超える速度がでる違法の可能性が高い」と言う。その通販サイトには運転免許の保有や、公道の走行不可についての言及はされていなかった。
法律に準した電動アシスト自転車が第三者によって改造されたり、違法だとわかっていて基準を満たさない電動アシスト自転車を店舗が販売したりするケースもあるという。
日本で電動アシスト自転車を販売している「 MATE.BIKE JAPAN(東京都港区)」の担当者はこう嘆く。
「電動アシストの制限を解除する違法パーツ付き車体の修理依頼や問い合わせは昨年に比べ減少していますが今もあります。ほとんどの人が違法だという認識が足りていない状況です」
同社は「MATE.BIKE」と呼ばれ、世界80カ国で展開しているデンマーク発祥のe-BIKEブランドを販売する国内の正規代理店。。南青山に構える実店舗では1日に多い時期で500人以上のお客さんが訪れる。年齢層は20代から50、60代とバラバラだ。購入を検討する人もいれば、メンテナンスで立ち寄る人も多いという。
日本には2021年に上陸した。当時の背景にはコロナ禍があげられ、電車などの公共交通機関での移動が避けられたことにより、電動アシスト自転車そのものの需要が高まった。しかし同時に違法な電動アシスト自転車の広がりも見られ始めたという。