平成28年熊本地震発生から2週間が過ぎました。
避難生活の長期化が懸念されるなか、大型連休といえども気分的に遠出を控える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでご紹介したいのが、寺社フェス「向源」です。
「向源」は、東日本大震災による不安や緊張感が、被災地のみならず日本国中に蔓延していた5年前、「お寺でゆっくり音楽とお経を聞いて、その緊張感を和らげたい」という想いのもと開催された、今年6回目のイベントなのです。
※「向源2016」は4月29日〜5月5日開催。
寺社フェスとは?
寺社フェス「向源」は、宗派や宗教を超えて、神道や仏教などを含めたさまざまな日本の伝統文化を体験できる大変めずらしいイベントです。
東日本大震災発生から半年が過ぎた2011年9月にスタートし、今年で6回目を迎えます。
会期は、本日29日(金)〜5月5日(木)まで。
昨年までは2日間開催でしたが、本年度から7日間となり、会期が大幅に延長されました。
会場もこれまでの芝大門・増上寺から飛び出し、日本橋エリアを中心に、100コマ以上の体験型ワークショップや公演などが実施されます。
多彩なワークショップ
「日頃経験できないことが体験できる」と人気のワークショップのなかから、いくつかご紹介しましよう。
【写経体験】
念仏の意味、心構え、態度について簡潔に記された『一枚起請文』を写経しながら、お経の意味をとらえ、自分の心と向き合います。
【写佛体験】
お経を書き写す「写経」に対して、仏様を描き写すのが「写佛」です。
毛筆を使い、阿弥陀仏の姿を細部まで見つめなぞっていく作業は、ストレスなどで疲れ気味の心を落ち着かせてくれます。
【坐禅体験】
宗派によって目的の解釈が異なる坐禅ですが、そのさまざまな宗派の坐禅を体験できます。
坐禅をとおして自己と対峙することで、自分自身を見つめ直す貴重な時間となります。
【和の香り作り】
鑑真和上が漢方薬の調合とともに伝えた「香り創り」。カタチのない“香り”を創る時間もまた、自分自身と向き合う作業です。
【紙漉き和紙体験】
手漉き和紙の製作体験。洋紙と和紙の違いを知り、作り、使用することで、日常を見つめ直すきっかけになります。
【朱印帳製作】
人気の御朱印集め。その御朱印を記す御朱印帳を、伝統工芸である注染染めの手ぬぐいを使って製作します。
── 今回ご紹介したものは、ほんの一例です。
事前にチケット購入が必要なワークショップもありますが、無料の体験講座もあるので、
HP( http://kohgen.org )でご確認のうえ、お気軽にお出かけください。