社会人になって初めての「夏休み」を、栃木県の那須御用邸で過ごされた天皇、皇后両陛下と長女の愛子さま。公務では内親王の立場にふさわしい宝飾品や仕立ての服をお召しだが、休日はリラックスしたファッションをお好みのようだ。昨夏は「GU」のワンピースだったが、今年のご静養にはプチプラのバッグと女性に人気のコスチュームジュエリーで、オフの日の装いを楽しまれたようだ。
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愛子さまは9月12日、涼しげなストライプ柄のワンピースとサンダルという装いで、JR那須塩原駅に到着。手には紺色のバッグをお持ちだった。
駅で出迎えた女性のひとりは、愛子さまの様子をこう振り返る。
「きちんと両手で鞄を持ってらっしゃる愛子さまの立ち姿がおきれいで、ロイヤルの気品に見とれてしまいました。愛子さまの鞄に視線をやると、きれいにお使いながらも長年ご愛用されていることが伝わりました。物を大切になさる方なのだと感心しました」
愛子さまが大切そうに両手でお持ちだったバッグ。実はこの女性が思った通り、6年ほど前に販売された商品だった。
販売当時、愛子さまは高校生
このバッグを製造したのは、ファッション雑貨などの企画や製造を手掛ける東京都台東区の「トリムワーク」。代表取締役の前田庄吾さんは、驚きを隠せない。
「愛子さまがお持ちの写真を確認しましたが、間違いなく弊社でデザイン、製造を手掛けたバッグです。当時は、裏地がついた一枚素材の合皮は少なかった。2990円と手に取りやすい価格ながら、防犯性と機能性に工夫を凝らしつつ、お洒落なデザインのバッグをつくろうと挑戦した、思い入れのある品です」
貴重品を入れるファスナー付きのポケットがあり、ファスナーの引手は金具で固定する鍵として機能するため、貴重品を守ることができる。複数のメーカーに1千個を卸したため、愛子さまがどちらで求めたかは前田さんもわからないという。
前田さんが驚いたのは、バックが製造されたのは6年ほど前で、すでに廃番になった品であることだった。
6年前であれば、愛子さまは当時高校生。2990円という手ごろな価格ということもあり、お友だちと買い物をしながら購入されたのかもしれない。