これからどんどん暖かくなるにしたがって、薄着になっていきますね。
皆さんは、もう冬服から春服へと衣替えを済まされましたか?
でも、ちょっと待ってください! しまいこんだ冬服のお手入れは万全ですか?
「言われてみればあんまりできていないかも……」そんな不安を感じた方へ、自宅でできる簡単なメンテナンス法や、冬服の保管方法、クリーニングに出す理想の時期まで……。
── 衣替えにまつわるお役立ち情報をご紹介します。

コート、セーター、ブーツetc……寒い季節に、たくさんお世話になりました!
コート、セーター、ブーツetc……寒い季節に、たくさんお世話になりました!
この記事の写真をすべて見る

知っていると便利。自宅ででる冬服メンテナンス

この冬たくさん使った冬物は、目に見えなくても汚れがたくさんついているもの。汗やニオイが染みついていて、除菌スプレーでは根本的な解決にはなりません。かといって業者に頼むとお金と時間がかかる……そんなときは自宅でもっと手軽にできるケアがあります。
【コートの手入れ】
コートは素材によってお手入れ方法が変わります。
ウールコートはやわらかい材質のブラシを使って汚れやホコリを落とします。シワができているときはアイロンのスチームを使ってのばしましょう。
レザーコートは水で洗うとムラや染みになることがあるため、乾いたタオルで表面を拭いていきます。ツヤがほしいときは革専用のリムーバー剤が効果的です。
ダウンジャケットは家庭用洗濯機で洗えるものもあります。タグに「洗濯機洗いOK」か「手洗いOK」か「ドライクリーニングOK」か、それとも「水洗い不可」かが記してあるので必ず確認してから洗濯しましょう。
【セーターの毛玉とり】
セーターの毛玉は、T字カミソリを使います。衣類に引っかからないよう、ピンとひっぱりながら、表面だけを優しくなでていきます。このとき力を入れすぎると逆に衣服が傷んでしまうので力加減が重要です。
【レザーブーツの手入れ】
ブーツの表面についた汚れをブラシで落としたら、タオルで表面と内側を水拭きをします。ある程度汚れが落ちたところで靴用のクリームを布にとり、少しずつ塗っては広げ、塗っては広げを繰り返します。薄いブラウン系のブーツは染みになるものもあるため、目立たないところで試し拭きしてみましょう。2~3日日陰に干せばお手入れ完了です。形が崩れないよう新聞紙などをいれて保管します。

毛玉はカッコ悪いだけでなく衣服を傷めます
毛玉はカッコ悪いだけでなく衣服を傷めます

虫食いの被害を、少しでも防ぐためには?

冬物の保管で怖いのが虫食い。着ようと思ったときに「あ、穴が空いている!」なんてことにならないようにするにはどのような対策を打ったらよいのでしょうか。
まず、害虫にも食べる素材と食べない素材があります。
虫は、素材に含まれるタンパク質を好むため、カシミアやシルク、ウールといった素材の衣服はとくに虫食いに遭いやすいとおぼえておきましょう。
ポリエステルやレーヨンは虫に食われませんが、皮脂や汗、食べこぼしがあると素材ごとその汚れを食べてしまうため、やはりどちらにしても虫食いからの被害は避けられません。
害虫にはなんといっても防虫剤が効果的。衣装ケースに入れる際、衣服を平らに重ねて収納するのではなく、立ててしまうことがポイントです。その上に防虫剤を置けば、平らに重ねて置いた場合よりも全体に防虫効果がおよびます。
害虫の産卵時期は春先なので、5月になる前には防虫剤を入れておきましょう。

衣服を立てた上に防虫剤をON!
衣服を立てた上に防虫剤をON!

意外と知られていない? クリーニングに出す時期は●月まで!

4月に入って、ぐん暖かい日があったかと思いきや、朝晩はまだまだ気温が低い日もあり、なかなか冬物をクリーニングにタイミングがつかめない、といった方もいるのでは?
気温が上がってくると、衣服に染みついた汗や染みが酸化して、落ちにくくなります。
黄ばみや虫食いの原因にもなるため、できれば4月中までに出すことをおすすめします。
また、クリーニング店で衣服にかけてもらったビニールにも要注意。そのままの状態で保管すると、服に残った溶剤によって染みになることもあります。ビニールをとって2~3日陰干しをしてから通気性のいいカバーをかけましょう。
お気に入りの服が型崩れしてしまったり、虫に食われてしまうと悲しい気持ちになりますよね。
けれど、今回ご紹介したほんの少し手間で、長く使い続けることができます。簡単にできるものばかりですのでぜひ実践してみはいかがでしょうか。

まだクリーニングに出していない方はお早めに
まだクリーニングに出していない方はお早めに