■ジャスティン・モーノー 157試合 打率.321(7位) 34本塁打(12位タイ) 130打点(2位) 出塁率.375(18位) OPS.934(8位タイ) 

■デレク・ジーター 154試合 打率.343(2位) 14本塁打(65位タイ) 97打点(22位) 出塁率.417(4位) OPS.900(15位) 

■デビット・オルティス 151試合 打率.287(38位) 54本塁打(1位) 137打点(1位タイ) 出塁率.413(7位) OPS1.049(3位)


 このシーズン、オルティスは本塁打と打点で二冠王となったが、MVP投票で1位票はゼロということからも、やはりDHということが大きな足かせとなっているがわかるだろう。

 現地でも、MVP投票でDHがかなり不利な状況であるという認識はあり、「逆にどのような成績を残せばMVPになれるのか」という議論もある。米国の掲示板サイト『Reddit』では2001年にシーズン歴代最多の73本塁打、OPS1.379と驚異的な数字を記録したバリー・ボンズ外野手(ジャイアンツなど)のような成績や、三冠王ならば値するという声もあった。

 それを考慮しても“特別な何か”を達成しなければDHはMVPに相応しくないというのは、ファンの間でも共通のよう。だとすれば、すでに史上初の「47-47」をマークし、「50-50」を視野に入れる今季の大谷はDH初となるMVPに値するのではないだろうか。

(文中のUZRは米データサイトの『FanGraphs』、WARは『Baseball-Reference』を参照)

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