秋篠宮家の長男、悠仁さまが、18歳の「成年」を迎えられた。ご家族に見守られながら育った皇族方の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2021年9月30日に掲載した記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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「私たちは今日から学習院初等科の1年生です。よい子になります」

 1998年4月、東京・新宿区にある学習院初等科の入学式。眞子さまは、約130人の同級生と誓いの言葉を大きな声で述べた。

  一枚目の写真は、入学式に向かう秋篠宮ご夫妻と眞子さまだ。紺色の制服に赤いスカーフは、初等科の印だ。

 ブカブカのセーラー服に大きな黒い学校かばんを左手に持ち、右手はお父さまの手をギュッと握っている。秋篠宮さまのネクタイは、赤いタータンチェック柄だ。眞子さまの赤いスカーフとさりげないコーディネイトになっている。

 2004年3月に初等科を卒業した。卒業文集に収められたのは、5年生の時に書いた「これからしたいことのひとつ」という作文。眞子さまは、日本画の制作や修復の研究に関心があると大人びた文章でつづっている。12年後に、東京大学総合研究博物館の研究員となった眞子さま。研究者の萌芽を感じさせる内容だった。

 4月6日、学習院中等科の入学式に向かう眞子さまと母の紀子さまの姿がある。中等科のスカーフは、落ち着いた紺色に変わった。赤坂御用地のすぐ近くにあった、初等科の四谷キャンパスから、新宿の戸山キャンパスに移ったためか、写真に写る表情からは、すこしばかり緊張が伝わってくる。 

 2007年4月、眞子さまは高等科の、佳子さまは中等科の入学式に向かうショット。にこやかな表情で口を開く佳子さまと、妹の話に優しく耳を傾ける眞子さまの様子が、ほほえましい。眞子さまの黒のセーラー服にかわり、ぐっと大人っぽくなった。

 2010年3月、眞子さまは高等科を、佳子さまは中等科を卒業した。お二人とも髪型にシャギーやレイヤーを入れて、おしゃれを楽しんでいる。スカート丈は、そろって短くアレンジ。眞子さまのスカートが妹より長いひざ丈であるところに、長女の生真面目さを感じる。眞子さまは、高等科で茶道部とスキー部に所属していた。

 2010年4月に眞子さまは、国際基督教大学(ICU・東京都三鷹市)に進学する。皇族が多く通ってきた学習院ではない進学を選択したことに、世間の注目が集まった。

 眞子さまが進学したのは、教養学部アーツ・サイエンス学科。入学の感想を尋ねられた眞子さまは、「うれしさ半分、緊張半分です」と笑顔で答えた。

 大学では、友人から親しみを込めて「まこしー」と呼ばれていた。

 2012年に小室圭さんと出会い交際をスタート。学業も順調だ。3年生からは、美術・文化財研究を専攻し、留学先の英国エディンバラ大学でも美術を学ぶ。

 卒業を数か月後に控えた13年12月、小室さんが眞子さまにプロポーズ。

 大学卒業後は、英国のレスター大学大学院に1年間留学し美術を深く学ぶことになる。

 秋篠宮さまの手を、ギュッと握っていた小さな女の子は、もうすく皇室に別れを告げ、民間人としての人生を歩もうとしている。

(AERA dot.編集部・永井貴子)