また、真新しい防災服に対して違和感を覚えている人も多かった。

「本当に駆けずり回って情報を集め、現場と話し合い、毎時間記者会見を開き内容を更新していたならともかく、ただ部下からの『報告を受け取って』、官僚の書いたペーパーを朗読するだけなら汗も書かないだろう。やってるフリの衣装なら着る意味はない。バリバリとのりの効いた作業着を着た首相がむしろ滑稽に見えて哀れだった」(50代、東京都)

「3.11の民主党の人たちのように政治家自らが防災服がヘロヘロになるくらい必死になって対応する場合は意味がある。今回はただのコスプレ。防災服に花をつけて歩くとか馬鹿げている」(40代、女性、千葉県)

「防災服を着るのは当然だが、あのアイロンがビシッとかかったピカピカ光る防災服を着ているのは理解出来ない。『早急に救出するぞ!』という感情が全く国民に伝わって来ない」(60代、男性、愛知県)

 もう一つ、激しく賛否が割れたのは、国会議員による現地視察の自粛だ。1月5日に自民、公明、立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主の6党は、国会議員の現地入りについて、救助や支援物資輸送の妨げになるとして、自粛することを申し合わせた。現地入りした山本太郎参院議員ら国会議員に対しては、SNSでも激しい賛否の声がわき起こっていた。

 アンケートではこの自粛の申し合わせについて、「現地入りして、すぐに現状を知るべき」「支援などの妨げになるので、すぐに現地入りするべきではない」のどの考えに近いか、尋ねた。

 結果は「現地入りして、すぐに現状を知るべき」が58%、「支援などの妨げになるので、すぐに現地入りするべきではない」が42%だった。

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「現状を調べずどう支援するのか」