佳子さまの宮城訪問は、17年に仙台市であった全国高校総合文化祭に出席して以来2回目で、お一人での訪問は初めて。津波で受けた被害と復興状況、「震災遺構」として保存されている黒焦げの校舎などについての説明に、佳子さまは真剣な表情で聴き入っていた。

 前出の掌典職にいた人物は、こう話す。

「宮中三殿で執り行われる祭祀における祈りも、戦争や災害などの犠牲者のための祈りも本質は同じ。国安かれ、民安かれとの願いです」

 災害や戦争で犠牲になった魂と、今を生きる国民の安寧を祈ってきた皇室。そのなかで若き佳子さまの存在は、これからますます重要なものになっていきそうだ。

(AERA dot.編集部・永井貴子)