AERA 2024年8月12日-19日合併号より

「国内の人手不足が深刻化する韓国は、雇用許可制の年間受け入れ上限を24年には16万5千人に急拡大しています。これは新しく日本に入国する年間の実習生数と変わらない水準です。対象職種も宿泊や飲食・サービス業などが追加され、日本の特定技能の対象職種とも重なる。賃金水準は韓国の方が高く、日本にとっては人材争奪戦の一番のライバルになるでしょう」

 人材争奪戦のライバルは、近隣諸国だけではない。オーストラリアやドイツ、カナダといった先進国でも、ベトナム人労働者への期待が高い。

 足りない人手は外国人で補えばいい。そんな甘い考えは通用しない。(フリーランス記者・澤田晃宏)

AERA 2024年8月12日-19日合併号より抜粋