8月2日、YouTuberでタレントのフワちゃんは芸人・やす子がXに投稿した【やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす】というポストに対して、【おまえは偉くないので、 死んでくださーい 予選敗退でーす】と、4日に投稿していたことが発覚。同日、削除したもののスクショが拡散され、謝罪のコメントは出したが騒動は沈静化していない。Xのトレンドワードには「フワちゃん」「やす子さん」が長らくあがっている状態だ。売れっ子芸人・やす子の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2023年8月5日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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オリコンニュースが発表した「2023年 上半期ブレイク芸人ランキング」で、自衛隊芸人のやす子が1位に輝いた。前年の年間ランキングでも4位に入っていた彼女が、今回はついにトップに躍り出た。
やす子がテレビに出るようになった最初のきっかけは、2021年の『おもしろ荘』(日本テレビ)に出演したことだろう。ここでその特異なキャラクターが注目され、少しずつテレビの仕事が増え始めた。その後、現在に至るまで勢いが衰えることはなく、順調に活躍を続けている。
やす子がここまで引っ張りだこになっている理由は、多くの視聴者にとって魅力的なキャラクターを備えているからだろう。その魅力の本質を掘り下げると、明るさ、素直さ、体力の3点に行き着く。
底抜けに明るくてまっすぐなやす子は、ドッキリ系の企画に最適な人材である。ドッキリ番組はいまや新人バラエティタレントの登竜門のようなところがある。そこで面白いリアクションを見せることができれば、ほかのジャンルの仕事もどんどん増えていく。
やす子は何事にも疑いを持たず、企画に対して本気で取り組むので、ドッキリのための「フリ」を自然に作ってくれる。そして、いざ驚かされたりしたときのリアクションも屈託がなくて面白い。
リアクションが痛々しかったり、だまされたという負の感情がにじみ出ていたりすると、視聴者としてはかわいそうに見えて笑えなくなったりする。やす子ならその心配はない。
また、自衛官として過酷な訓練を経験してきたやす子には無尽蔵の体力と根性があるので、体を張った過酷なロケ企画にも向いている。どんなにハードな課題を与えられても、彼女はそれに全力で取り組むことができるし、当たり前のように成果を出す。そこに悲壮感は一切ない。
今どきのバラエティ番組では、体を張るような企画を行うのにも何かと気を使う。出演者が露骨に痛がったり苦しんだりするようなことはなかなかできなくなっている。その点、やす子ならば少々のことでは音を上げないので、かわいそうな感じに見えない。